料理人の実力


 出発は明後日、隊商さんの出発の翌日だそうです。

 

「こんなぼろい教会で野宿することはない、傭兵団の兵舎に泊まればよい」

 大丈夫かしら?

 顔に出たのでしょうね。

「傭兵団は荒くれ者だが、仲間は大事にする、襲うようなことはないが、女の扱いはわからないので、そのあたりは許せ」

 

 許せといわれても……まあ、ラッキースケベぐらいなら、仕方ないのかもしれませんね……


「ありがとうございます、では、お言葉に甘えさせていただきます」


 せっかくですから、お料理をすることにしました。

 携帯するであろう、『干し肉』を使った料理です。


 スパイスがあるか聞きますと、『乾燥したパセリ』、『乾燥したローズマリー』、『乾燥したバジル』、そしてなんと『ガーリックパウダー』がありました。

 さらには『唐辛子』もありましたね♪

 オイルは『オリーブオイル』のみですが、これだけあれば十分でしょう。

 お野菜は乾燥した青エンドウ豆とドライトマトがありました。


 これらを使えばリビア料理の『ハサー』まがいが出来ます。

 とりあえずオリーブオイルしかないので、これで干し肉を炒めます。

 ドライトマトを入れ、しばらく炒めたら、唐辛子、水を入れ20分ほど煮込みます。

 ガーリックパウダー、乾燥バジルを投入、馴染んできたら小麦粉を水で溶き、とろみをつける。


 味見をしてみましょう……

 お、いけますね♪

 堅いパンでも、これにつけて食べればいいじゃないの♪


 お肉のブロックがありますので、塩とローズマリーをもみ込みます。

 ここでもオリーブオイルで炒め、美味しくない赤ワインを大量に入れ、ガーリックパウダーで味を調え……


 ソース?フライパンの中の物を煮詰めるしかありませんね。 


「どうですか?」

「美味い!」


 あとは皆さん、ガツガツとお食べです!

 どうやら料理人のアルバイトに雇っていただけそうですね♪


 なんか嬉しいというか、女の人って、こんなことで嬉しくなるのですね……

 私も女ですか……そういえば、まじまじと自分の体を見たことはないですね……


 一時間ほどお給仕をして、皿洗いやお片付けをして、

「申し訳ありませんが、今日は疲れましたので、早めに休ませていただいてもよろしいでしょうか?」

「ああ、明日からも頼む、部屋は案内したよな、これは鍵だ、念のためにしっかり鍵をかけろよ、必ず窓もだぞ、内側の鉄格子も必ず掛けろよ」

 窓って二重になっており、内側には鉄格子がかかるようになっているのですね。

 カーテンもありますよ。


 で……身体を……そう、女体ですよね、こういえば、かなりエロっぽい響きになります……ムラっとします。

 私、おっさんでしたからね。


 迷彩を解除して、取り寄せていた姿見を取り出し、全身を眺めてみると……

 改めて認識しました!

 絶世の美少女ではありませんか!


 プラチナブロンドの長い髪、深い水面のような青い瞳、真っ白な肌……

 小ぶりな乳房、引き締まったヒップ……

 どのように形容すればよいのか、言葉が追いつきませんね……


 下の毛は薄く綺麗な逆三角……

 

 大事な所は上付きというものなのでしょうね、まあ立って見えるほどではありませんが。

 形は左右対称ノーマルタイプ、理想的なのでしょうね……


 で、触ってみたり……瞬間、思わずゾクッとしました。

 乳首も触ってみると……あっっと小さく声が出そうになりました。


 この体、感度抜群なのでは……

 あっ、止まらない……


 いつのまにか股あたりが……大事な所から……


 この身体、淫乱なの……『サキュバス』でしたね……

 

 やめなくては……やめられない……


 とうとう、初めての●●ニーなのに、逝ってしまったユスティティアさんでした。


 こっそり、身体を拭いたりしていました。


 翌朝、傭兵さんたちの朝食を用意、ベーコンとジャガイモのスライスを一緒に炒め、ベーコンと乾燥青エンドウ豆で簡単なスープを作り、提供したようです。

 パンは相変わらずの傭兵団の堅いパンです。


 卵があればいいのですが、バヤンウルギー村ではとても高価、傭兵さんの口にははいりません。


 それでも大好評でした。

 

 さて、明日からの用意をしましょうか。

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