第3話
スマホのアラームの音で目が覚めた。
昨日のあの電話は一体…。
通話履歴を確認してみる
確かに知らない番号と通話時間が記録されている。
澪と名乗った少女
どこかで聞き覚えのある声だったような…
制服に着替え、鞄を持つと
いつも通り7:30に家を出る。
今日の天気は曇のち晴れ
夕方から雨が降る可能性があると天気予報で
言っていたので念の為の折りたたみ傘を持って
行った。
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24:00
もう一度、試してみよう。
これでダメなら違う方法を探そう。
そう決めて彼の番号をもう一度押す
どうか繋がりますように…
『もしもし…』
あぁ、よかった
繋がった…
『もしもし…』
安堵している場合じゃない応答しないと
切れてしまう。
「こんばんは。聞こえますか?」
過去の彼にこれから身に起こることを説明すると少し戸惑っているようだった。
『ひとつ、聞いてもいいですか?』
「なんでしょうか?」
『君はなぜ、僕が誰かに殺されることを止めたいんですか?』
そんなの決まってる。
「あなたのいる未来で世界で私が生きたいからです。」
そう言い終わると同時に通話は切れた。
伝えるべきことは伝えたはず
大丈夫と心の中で何度も唱える。
スマホをデスクの上に置くと引き出しから
1冊のノートを取り出す。
彼が日課で書いていた日記帳だ。
表紙をそっと撫でる。
「莉都くんやっと君の声が聴けたよ…」
西宮莉都 この日記帳の持ち主
そして、私の想い人
空と曇天 @hibikiyou_0589
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