楽 焼き切れたフィルム

地面がグラグラ揺れるほどの歓声

心臓がビリビリ響くほどの音楽

頭がチカチカするほど眩く散る光


もうあの頃には戻れないかもしれない

そんな不安は今に始まったことじゃない

いつだって胸の中にあったものなんだよ


たとえば 君の忘れ物や残した言葉を

この手に包み込めば あの日の温もりが

貝殻を耳にあてれば 遠い海の鳴き声が

日常に焼き付いてはなれない希望たちが

未だに僕が生きてる世界中に残っている


このままディスクを再生しつづければ

焼き切れる時が来るのかもしれないけど

そうなったらきっと少しだけ寂しくて

それでも僕は笑ってようやく言えるはず


「楽しませてくれてありがとう」

「僕はもう大丈夫だよ」


だっていつのまにか心に君が住み着いてた

君が僕に与えた以上に幸せになってほしい

楽しく世界イチ満たされて暮らしてほしい


君からもらった思い出と青春は

計り知れないほど僕を縛って重たくて

計り知れないほど絶望的に愛情深くて

計り知れないほどの 未来になってた

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