第3話

俺達、魔女の使い魔は、高高度は飛べ無いが、空を飛んで移動出来る。

俺が、使い魔仲間を誘って「肉球訪問マッサージ」をやろうと思ったのには、この移動方法が有ったのが大きい。


あっ、初めまして蜜ちゃんのご主人の妹さんの魔女の使い魔をやらせて頂いている「勝俣」です。

長い事、魔女の使い魔をやらせて頂いておりますが、俺は、カワウソの使い魔で手先が器用なんで、鍼灸マッサージ師免許をずいぶんと前に習得してまして(国家資格のまえの知事免許の頃)自分の主人や蜜ちゃんのご主人、魔女仲間の皆様を治療させてもらっていました。


ここ十数年ですが、お医者様から『同意書』を頂き、脳梗塞で身体が不自由に成った方や障害が有る方、寝たきりのご老人等に健康保険等を使い、マッサージが出来る制度が出来まして、やってみたいなと考えていました・・・。


そして、蜜ちゃんが現れたのです!

蜜ちゃんは、た、なんと!!空を飛んでの移動が出来ない代わりに何と、暗闇から暗闇に移動出来るのです!!

(甲斐犬黒蜜のお使い、を参照して下さい)


蜜ちゃんの子育ても一段落した頃

『蜜ちゃんの能力を活かしたとっても人に役に立つ仕事があるんだけど』

と洗脳・・、いや、誘ってマッサージ師学校へ入学させて(暇していたヌガーもついでに)肉球マッサージを開院させた次第でして。


なんせ、蜜ちゃんは、移動が一瞬。


ドアtoドアが本気で出来る。


一件の仕事、マッサージに20分〜30分(マッサージだけで無く身体を起こしたり準備等を含めて)掛かる、それから移動(いくら飛べても)に15〜20分。

そうすると午前中に3人〜4人が精いっぱい。


1日だと7人から9人が無理なく出来る限界・・・


しかし、移動時間ゼロの蜜ちゃんだと・・・

儲け放題!






「あー、疲れた。勝俣さん使い魔使いが荒いわー、いくら何でも1日に16件は無理よー!社員じゃなくて業務委託で一件幾ら(料金の50%を貰える)でも生活に困っている訳じゃ無いし、勝俣さんのご主人に言って件数を減らして貰おっと」



その夜

ご主人に

「お前の所は、ブラック企業か!!」

と怒られた勝俣さんが居ましたとさ。






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肉球訪問マッサージ 牛耳 @usimimi

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