episode5 旅立ち

その頃、外ではアジア中央国世界連合軍が奮戦していた。


司令官「状況はどうなっている」


連合兵士「各隊どうにか奮戦しています。しかし3連砲戦車と戦闘機だけでは危う


い状況です。民間人はシェルターに避難完了とのこと」


司令官「こちらのウォーアーマーは?アークはどうした」


連合兵士「アークはまだ整備中で出撃できません」


司令官「くそ!このままではこの基地はやられるぞ」


サムライコクピット


幸太郎は母の言葉を思い出していた。


香代子(強くなりなさいそして、守りたい人を守りなさい)


レベッカ(幸太郎!幸太郎!)


レベッカのことを思い出す。


幸太郎「そうだ!レベッカ」


涙を拭い幸太郎は決心した。守りたい人を守る為に戦うと


アジア中央国世界連合軍基地


連合兵士「高熱源反応!」


司令官「新手か?」


連合兵士「いえ違います友軍機です」


シュコー!とダクトからエアーが吹くサムライ起動!幸太郎はなぜ操縦ができたか自


分でもわからなかった。でもなぜか操作方法は知っている。


幸太郎「何だかわからないけどやれそうな気がする」


連合兵士「サムライが起動しました」


司令官「誰が乗っている」


連合兵士「林田幸太郎って名前の少年です」


司令官「林田博士の息子か、幸太郎君こちらアジア中央国世界連合軍の司令官だ」


幸太郎「司令官!すいません無我夢中で、後でちゃんと怒られますから」


司令官「何を言っておるそのサムライは君の専用機だ!林田博士が君の為に設計した


のだ」


幸太郎「父さんが僕の為に……」


司令官「君には申し訳ないが、この状況をどうにかしてくれないかこのままでは」


幸太郎「大丈夫です!その為にここに来ました。守りたい人がいるので」


司令官「すまない、頼むこちらの準備ができる間、時間稼ぎだけでも」


幸太郎「わかりました任せてください」


ゾルダ「敵の新手かマーキュリーお前も出ろ」


マーキュリー「ご命令ならば、マーキュリー!ウォーアーマーキロロ出るぞ!」


カタパルトから射出


ナチス兵士「バイソン中尉!マーキュリー大尉も出撃しました」


バイソン「それは有難い!一気にかたをつけるぞ!」


幸太郎「何か武器はヒートソード?」


敵が迫る


ナチス兵士「もらったぁ!」


幸太郎「そうはさせるか!」


サムライのヒートソードがキロロを真っ二つに切断


ナチス兵士「くそ!同志をよくもこのやろう!」


サムライに斬りかかるがサムライの起動力が上である


ナチス兵士「は、早い!」


幸太郎「うりゃ!」


幸太郎2機のウォーアーマーを撃墜


ゾルダ「誤算だったな、あれほどの起動力とは」


マーキュリー「中佐まだやれます」


ゾルダ「ダメだ!まだ貴様を失うわけにはいかんのだ!退け!」


マーキュリー「わかりました撤退だ!」


バイソン「しかし!」


その時、世界連合軍のウォーアーマーが到着


バイソン「多勢に無勢ですか」


幸太郎「まてー!」


マーキュリー、バイソン機は光化学迷彩で姿を消し撤退した。


世界連合軍も基地に引き返す。


司令官「幸太郎君ありがとう」


司令官が頭を下げる


幸太郎「いえ、当然のことですから」


司令官「ではこれで私は行く、まだ状況把握がすんでおらんからな」


そう言うと司令官は基地の中に入っていった。


レベッカが幸太郎を呼び抱きつく


幸太郎「レベッカ!無事だったんだね!」


レベッカ「どこも怪我してない?あれ?おじさんとおばさんは?それであれは何?」


幸太郎はレベッカに事の事情を説明した。レベッカが悲しい顔をして話す


レベッカ「そうなんだね、おじさんとおばさんは……」


幸太郎「うん。父さんと母さんの形見がこのウォーアーマーなんだよ」


数日後、憲伸と香代子の葬儀が行われた。


葬儀場 お経が聞こえる


幸太郎「レベッカ!よく聞いて欲しいんだ!」


レベッカ「何?」


幸太郎「僕、ウォーアーマーのパイロットになろうと思う。そして世界の人々をナチ


ス帝国の脅威から守りたいんだ!」


レベッカ「……そう言うと思った。あの戦いの後に再会した時、そんな気がしてた」


幸太郎「何でわかったの?」


レベッカ「何年幼なじみやってると思ってるの?幸太郎の考えは大体わかるわよ。ど


うせ止めたって言うこと聞かないでしょ」


幸太郎「ありがとうレベッカ必ず戻ってくるそしたら……」


何かを言おうとしたがやめた幸太郎


幸太郎「この続きは戻って来てから言うよ」


ニッコリ笑う幸太郎


レベッカ「じゃあ待ってる何ヶ月も何年も」


幸太郎「行ってきます!」


レベッカ「行ってらっしゃい」


こうして幸太郎は戦場に赴くことになった。



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