episode4 開戦そして別れ

司令官「我々が屈する事はない!これは世界連合軍の意思だ」


ゾルダ「そうか了解した。我ら帝国と戦うのだな、ではこれより開戦だ!」


司令官「アラートを発令!国民を避難させろ!」


式典会場


アラートが鳴り響き人々がパニックに陥っている


兵士「落ち着いて行動してください、こちらの避難シェルターに入ってください」


レベッカ「なにこれ幸太郎!」


レベッカは怯え幸太郎の腕に抱きついている。


幸太郎「何が起こっているのかわからないよ」


兵士「君たち早く避難シェルターに」


幸太郎「父さんと母さんがまだ見つからないんです。もしかしたら研究所にいるか


も」


兵士「君は誰なんだ?」


幸太郎「林田幸太郎、林田憲伸の息子です」


兵士「博士の息子さん!?」


幸太郎「父さん達は何処に」


兵士「多分研究所に」


レベッカ「まさか研究所に行くき?」


幸太郎「探しに行かないと」


レベッカ「私も行く」


幸太郎「ダメだ君は避難シェルターに行くんだ」


レベッカ「でも……」


泣きそうなレベッカ


幸太郎「必ずまた戻ってくるから待ってて、すいません彼女をお願いします」


兵士「ちょっと君!」


レベッカ「幸太郎~!」


ゾルダ「よし攻撃目標は基地、研究所だ!1番から6番のミサイル発射!ウォーアーマー、バイソン隊出ろ!」


バイソン「バイソン隊ウォーアーマーキロロ行くぞ!」


ミサイル、ウォーアーマーの攻撃により周りは火の海になった。


研究所内


幸太郎「父さん!母さん!」


幸太郎の声が研究所内に響きわたる。


憲伸「幸太郎か~!?」


憲伸の声が聞こえ走り出す幸太郎しかし憲伸は建物の下敷きになり身動きが取れずに


いた。


幸太郎「父さん大丈夫?」


憲伸「大丈夫だ」


母香代子もきた


香代子「あなた大丈夫?」


憲伸「そんな悲しい顔をするな二人とも」


幸太郎「瓦礫どかすよ手伝って母さん」


憲伸「幸太郎、私は置いていけもう足の感覚がない、助けても足手まといだ」


幸太郎「何を言い出すんだよ」


憲伸「よく聞け幸太郎、お前に見せたいものが格納庫にある、それを今日式典で発表


されるものだった。だがこうなってしまったら……」


涙を流し喋る香代子


香代子「あなた幸太郎に見せたがってたものね」


憲伸「香代子、私から最後の頼みだ幸太郎を格納庫へ連れて行け」


香代子「わかりました。連れて行きます」


幸太郎「ダメだ!父さんも連れて行く」


憲伸が怒鳴る


憲伸「ダメだ幸太郎!わがままを言うな言うことを聞け!香代子無理やりでも連れて


行け!」


香代子は頷き何も言わず幸太郎の手を引っ張り格納庫へ走り出す。幸太郎は涙を流し


父を見ながら走る、そして憲伸は崩れてきた天井の下敷きになった。


格納庫


香代子「着いたわよ。これをお父さんはあなた見せたかったのよ」


そこには武者を彷彿とさせるウォーアーマーがあった。


幸太郎「サムライみたい」


香代子「そうサムライ、大昔にこの国を敵国から守る為に戦ったサムライに似せて作


ったのさぁ早く乗りなさい」


幸太郎「乗りなさいって母さんはどうするのさ」


香代子「私はここに残るわ、お父さん一人ではいかせない、だってあの人何もできな


いでしょう?」


ニッコリ笑う香代子


幸太郎「ダメだよ母さんも一緒に」


コクピットを閉める香代子


香代子「私の愛しい息子、強くなりなさいそして守りたい人を守りなさい、ごめんね


あなたの側にいられなくてさようなら」


爆発に巻き込まれ香代子はこの世を去った。


幸太郎は一瞬にして、両親を亡くした。


幸太郎は泣き叫んだ大粒の涙を流し声がかれるまで大声でコクピットの中で叫んだ


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