第4話 影

気がつくと病室のような場所に居た。

周りを見てみると有再とさっきの少女が居た。

俺は有再に「まだ、わからないことがあるんだ、分かりやすく説明してほしい」と言う、有再は「わかった..まず、君はさっき私の能力であなたにやるべきことを一瞬で頭に移した。だからあなたは無意識に命令どうりの行動をした、それと頭に言葉が流れ込んできたと思うけどそれも私の能力だよ、そしてさっきの言葉は能力の覚醒した人の本音だよ」と言った。何なんだかわからないけどこれだけはわかる、これはリアル(現実)だ、あまり信じたくないことだが、これは現実の出来事だ、あの壁の破壊もあの声も気づいたら神戸から東京にきたのも、本当の出来事だノンフィクションのことだ、すべては信じたくないことだが本物だ、夢でも何でもない、その事実を信じれないまま俺は..意識を失った..


数時間後


俺はどこかの知らない部屋のソファーで横になっていた。

俺は周りを見渡す。そしてここがどこかを調べる、机の上には俺のスマホとリュックが置いてあった。中の物を確認すると無くなっていたりする物は特にないようだった。俺はすぐに俺が居た部屋から出ようとドアに手を掛ける、すると声が聞こえた、その声は有再と知らない女性人の声だった。俺がドアを開けると、知らない少女と有再が居た。俺が有再に「この人は誰だ?」と聞くと、知らない少女は「あなたが眠る少し前に自己紹介しましたよね?、まさか雪兜さん覚えてないんですか?」と言った。また雪兜という名前が出てきた。どうやら俺はあのあと別の人格になっていたようだ。俺は「ごめん、実は俺、二重人格というか、そういう病気で..」と言った。知らない少女は「わ、わかりました。私の名前は成世 臾香(なるせ ゆか)です。」と言った。俺が記憶を整理しようとする。すると臾香は「あなたの名前は?」と俺に言った。俺は「春咲 夕莵だ、よろしく」と俺はボソッと言った。しばらくの沈黙のあと、ピアノの音が少し聞こえた。懐かしい音だ、昔、いや、少なくとも2年前に聞いた音だ、その音は2年前の妹の最後のピアノの似ていた。トラウマが甦る感覚を全身で感じた。

俺はすぐにでも逃げ出したくなった。それは臾香と有再

も感じたみたいだ、俺が外に逃げ出すと二人も俺に付いていった。後ろをみるとそこには絶望に染まった、二人の顔が見えてしまった。しばらく走る、そうすると久しぶりの運動だったため、俺は体力が持たない。もう一度後ろを見ると二人はまだ走れるみたいだ、俺は、俺は、またただの、足手まといみたいだ。

絶望という言葉が頭に響き渡る、もうダメだ、たぶんこの不思議なことはすべて、俺が死ぬための、最後の、最後の幻みたいだ。だって可笑しいだろ?ここまで俺のトラウマであるあのピアノの音や、この不思議な出来事、すべて俺の夢の中なんだ。きっとこれは夢だ。夢なら覚める、そう信じたい。

ゆっくりと目を閉じる

ふと、目を開けてみると、そこには不思議な光景があった。

黒い影のような人形の何かと、さっきまで絶望に溢れて居たであろう有再が目の前に居た。

有再はゆっくりと口を開き、クールに「これは、私たちを狙った攻撃だ、私があなたたちを仲間にして、能力に関する事件を解決したり、能力の悪用をする人を止めるための探偵を始めようとしたからだ。それが何者かに感づかれてしまった」と有再は言う、俺は有再が喋り終わってすぐに「この影みたいなのは敵か?」と聞く、「そうだよ、それは敵だよだからこれを渡すよ」と有再が言い、有再は俺と臾香に武器を渡した。俺はベレッタM9のモデルガンを渡された。そして臾香はグロックG17のモデルガンを渡されていた。有再はFNブローニングハイパワーのエアガンを持っていた。俺たちの持っている、エアガンはメジャーなエアガンなどの専門店のヌル・ガンスミスの物みたいだ。有再は影に弾を一発打ち込んだ、だがその弾は当たらなかった。俺と臾香もモデルガンを影に向けて、引き金を引く、だが影には当たらない、影は日陰のあるところをずっと動いている、もしかしたら、人形の影は影のあるところしか動けないのか?可能性はあるはずだ、絶対に太陽に振れては行けないはずだ、俺はそう確信した。そして「二人とも、こいつは影あるところにしか居ないみたいだ、太陽に当てると何かあるかも知れない」と俺は言った。もしも太陽に当てるなら、今はもう夕方だ、時間はない、これでみんなに否定されるのなら他の作戦を考えるしかない、「わかった、やってみよう」という声が聞こえた。その声は臾香の声だった。続けて臾香は「ここで死ぬより最後に抗うだけはしよう」と言った。それを聞いた、有再は「そうだね、最後くらいは抗おう」と言った。俺も「みんな、ありがとう、頑張ってあの人形の影を倒そう」と言った。

まず作戦は、有再に影を作ってもらって、そこを踏む。

踏んだら奴は来るはずだ、来た瞬間影を無くして、人形の影に太陽を浴びさせる、という作戦だ。

俺はすぐに有再に「有再!!影を作ってくれ!!」と言った。有再は「わかったよ」と言い、すぐに影を作る。俺はその影を踏んだ。その瞬間!何者かが俺の足を掴む感覚があった。俺はすぐに「有再、影を無くして」と言い、影を太陽に当てた。影は苦しみだし、太陽に焼かれて蒸発するように煙となり、消えた。

これは何だったんだ?不思議なことが周りで起きている

こんなこと、現実だとありえないはずだ、でもすこし楽しそうだと思った。中二病みたいで楽しそうだ。


ここまでのキャラ説明


主人公・春咲 夕莵(はるさき ゆうと) 無能力者の可能性がある。大学を中退した、20歳の元大学生、闇が深いので闇に振れるのはおすすめしない


主人公の彼女・未空 零夏 (みそら れいな)能力者かも知れない。主人公の彼女、これ以上の情報は今のところは無い


探偵を始めようとしている謎の少女・白川 有再(しろかわ ありさ) 能力者、能力説明 【思考】自分の思っていることなどをすぐに脳内に移す能力 【観察】観察力が4倍になる能力、使うとかなりの疲れる。能力者なので闇が深い可能性もある?


成世 臾香(なるせ ゆか)中学生の中二病、いじめられている、能力者。

能力に関する情報は今のところ無し。









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