第15話 降格 ~追放の代償~ (前編)
「足手まといが居なくなって、俺たち
レオネスにクビだと宣告し、今日の早朝にレオネスは荷物をまとめて
「それじゃ、新生
弓使い、ラントンが提案する。
ギルドを訪れた
「まずはこれにしましょう」
魔法使い、ファニアが一枚の依頼書を取る。
受ける
冒険者ランク、クラン共にAランクに昇格した
「早く終わらせて、Aランク
アランは武器である槍を担ぎ、目的地へと急ぐ。
目的地であるカマルスの森へと到着した
「さっそく発見だ」
ラントンが
「さっさと終わらせるぞ!」
アランは槍を構え、
こちらに気付いた
「浅いか……!」
先制攻撃には成功するが、
反撃に転じる
弓使いラントンの援護だった。
「これでどうだ!」
矢による攻撃を受け、動きの止まった
強力な一撃を喰らった
「逃がさない!」
ファニアの木属性の拘束魔法、アイヴィーロープにより、
「とどめだ!」
アランの槍が
「
「何事かしら?」
「これの事じゃないかな」
眼の良いラントンがある依頼書を発見する。
「緊急
緊急
「
「ああ。だが、我々のランクなら討伐も可能だ」
アランの言葉にクラムが返す。
「なんといっても、あたしたちはAランクだものね」
「この
ファニアとラントンの言葉を聞き、アランは緊急
冒険者たちは
「増援か!?」
冒険者達は
「あとは俺たちAランク冒険者に任せな!」
「Aランク冒険者か! 心強い!」
「任せたぞ! 俺たちは負傷者を連れて撤退する!」
「村人の避難は完了している! あとはコイツらを片付けるだけだ!」
冒険者たちは
「3匹か、思ったより少ないな」
「何匹だろうと、全滅させれば一緒だろ!」
「違いないわね!」
ラントンの言葉に、アランとファニアが返す。
「くたばれ!」
アランは槍を突き出し、
しかし、槍は
「チッ! さすがはAランクのモンスター、簡単にはいかないか……!」
アランが
「援護を頼む!」
クラムの支援要請にラントンが答え、矢で援護する。
しかし、
「ちょっと! 数増えてない!?」
最初に気付いたのはファニアだった。
アランが一体と交戦し、クラムが二体を引き付けていた。
さらに茂みに隠れていた一体が姿を現したのだ。
「クソッ! 伏兵がいるならちゃんと報告しろ!」
「そんなこと言っても、こっちだって戦闘で手一杯だ!」
アランの怒号にラントンが反論する。
戦況を見渡せる者が居れば、気付けたかもしれない。
四体の
「どうしたラントン!? 援護してくれ!」
「矢がもうないんだ!」
クラムの支援要請に、もう矢が尽きたと答えるラントン。
予備の矢筒を運搬する者が居れば継戦力が上がったかもしれない。
「あいつ、村に行く気か! ファニア! 奴の足を止めろ!」
「だめよ……、もう、魔力が無いわ」
アランが指示を出すが、それに応える魔力がファニアには残っていなかった。
マジックポーションを補給してくれるものが居れば、状況は変わったかもしれない。
「ぐあぁ!」
二体の
「くっ! 誰かポーションをくれ!」
「持ってないよ!」
「あたしも、ないわ」
傷を負ったクラムはポーションを要求するが、誰も持っていなかった。
今までレオネスが道具を持っていたので、他のメンバーは道具を持参する習慣が無かった。
ゆえに、武器だけを持ち、同格の
「があぁ!」
アランは傷を負い、さらに、武器である槍を破壊されてしまう。
「このままじゃ、全滅だ! 撤退しよう!」
ラントンが撤退を提案する。
アランは負傷し、武器を失った。
クラムも負傷し、盾はボロボロでいつ壊れてもおかしくない状態であった。
ラントンは矢を使い果たし、ファニアは魔力が切れていた。
前衛の二人は負傷し、後衛の二人は弾切れにより、全員戦いを継続できる状態ではなかった。
「クソ、仕方ねぇ! 撤退だ!」
アランは撤退の指示を出し、
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