第9話 悪評 ~町の嫌われ者~
そんな中、レオネスはあることが気になっていた。
それはかつての仲間、
かつての仲間に会いたい、また
レオネスの知る
また、5年も前にAランクに昇格したはずの
とっくに他の町に進出しているものだと思っていたからだ。
「ミレス、
「ああ、あの迷惑集団? あれがどうかしたの?」
ミレスは
「いや、悪い意味で有名だからな」
「ああ、そっか。レオネスってランクは高いけど、冒険者としては日が浅いんだったね」
ミレスは
そのため、力に物を言わせ、新米冒険者への恐喝、他クランの討伐対象などの手柄の横取り、共同依頼の報酬の独占、挙句の果てには、装備品を盗まれたという冒険者もいた。
「私も何度か、魔物を横取りされたし……」
ミレスは不機嫌に呟く。
「……
「ええ、
降格したころから、今の悪質行為をやり始めたらしいわ、と付け加えるミレス。
自分が去った後に、そんなことが起きているとは思っていなかったレオネスは驚きを隠せなかった。
「しかし、ここまで悪い噂が広がっているんなら、ギルドも黙っていないんじゃないか?」
「ギルドは基本的に冒険者同士の揉め事には無干渉だからね」
「いや、聞く限り、揉め事ってレベルじゃねーぞ」
「みんな
「上級冒険者に討伐を頼んだりはしないのか?」
「田舎の新米冒険者のために時間を割いてくれる上級冒険者がいるかしら?」
「……それもそうか」
ギルドは基本的に冒険者同士の揉め事は不干渉であり、冒険者が通報しようにも
「今、
レオネスはリフィアの町に来てから
それは
「ともかく、今日の仕事を探しに行きましょうか」
「そうだな」
二人はギルド向かうことにした。
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