第284話 君は時の涙を見る!
【博子side】
ヤバい ヤバい 夏休みの宿題が半分くらいしか終わって無い!
既に、新学期が始まっていて 来週の月曜日が宿題の提出期限だ。
今日は土曜日で、学園は休みだから今日と明日の二日間で宿題を仕上げなければ!
「みゆエモーン!
一生のお願いだから宿題を手伝ってぇー! 」
近所の深雪の家に行ったけど留守だった。
カミーユに紹介されたジェリド君とデートだと深雪のお母さんさんから聞いた。
博子ちゃん、大ピーンチ!
C組の担任である
由利子先生の親友が、ただ単に優しい訳が無かったのよ!
寧ろ、学業に対しては由利子先生より厳しいくらいだわ!
こうなったら、聖子達にも連絡して何とかしないと大変な事に成ってしまうわ!
しかし天は私を見離した!
聖子達は、既に夏休みの宿題を提出した後だったのだ!
「ちょっとぉー、何時からアンタたちは真面目キャラに成ったのよ!」
思わず文句を言ってしまったけど、
「フッフフフ、女は男次第で変わるのだよ、明智くん!」
「認めたく無いものだな、若さゆえの過ちと云うものを!」
聖子と秋奈がどや顔で言った。
「余裕を
どうせ、アンタたちの事だから彼氏に手伝って貰ったんでしょう!」
聖子達の言葉にムカついた私が言い返したら、
「 私達は、ちゃぁ~んと自分達で宿題をやりました!
政雄も和彦も手伝ってくれなかったわよ!」
「あの二人ったら、酷いんだよ!
7月中に夏休みの宿題を終わらせたのに私達には見せてくれなかったんだよ!
可愛い彼女の頼みを断るなんて薄情だよね! 」
逆に聖子や秋奈に怒られてしまった。
「じゃあ、
「………真面目に期末試験の勉強をしていたわよ。
その様子だと、博子は完全に忘れていたでしょう!」
聖子の言葉に、一瞬 何を言っているか理解出来なかった。
「へっ、期末試験 ?
だって夏休み前に試験をしたわよね!」
「やっぱり勘違いしてたわね!
アレは『実力テスト』だよ、期末試験は夏休みの後にやるんだよ!
ウチの高等部は、2学期制だから9月末までが1学期なんだよ」
そんなぁー!
夏休みの宿題も残っているのに、この上『期末試験』の勉強をしないとイケナイのぉー!
落ち込む私を見て
友情には感謝しているけど、華の高校生活なのに試験ばかりな気がするのは私だけかしら ?
聖子達には、お礼にアイスクリーム🍦を
とりあえず深雪が宿題をやっていなかったら対価を貰って見せてあげよう。
それと、期末試験の勉強をしないと…………
せっかく、彼氏が出来たのにデートが出来ないなんて酷いよね!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます