第282話 恋愛バトル・ロワイアル 決着、そして……
【深雪side】
結局、私はカミーユ君に『ごめんなさい』をされて、『負け犬の遠吠え』の放送の為に『負け犬コーナー』にいる。
他の連中も顔色が悪いわね、まあ仕方ないわね。
地方テレビ局とは云え 自分の恥をテレビで
えっ、なんで私は冷静で居られるのかって?
それは、カミーユ君からお友達を紹介して貰う約束を取り付けたから。
スマホで写真を見せて貰ったけど、野性的でカッコいい男の子だったわ。
今回は、カミーユの応援で会場の応援席に居るらしいから、撮影が終わったら直ぐに会えるから楽しみね。
ジェリド=メックリンガー
少しワガママぽっいけど、なかなか勇ましい顔をしているわね。
グッフフフ、これで私も彼氏持ちに成るのね!
これで、
「さあさあ、やって参りました大人気コーナー『負け犬の遠吠え』の時間です。最初は、其処の眉毛の太いお兄さんからお願いします」
川ちゃんから指名を受けた神宮坂良純が苦々しそうに、
「 今日は、たまたま機会に恵まれなかっただけで、俺の愛しの『ジュリエット』は居るはずなんだ!
ああ~、世界の何処かに俺を愛する女の子が居る!
テレビを見ている全国のお嬢さん 『私こそ!』と思う方は連絡をください!」
山ちゃんからマイクを奪った神宮坂良純は、彼女募集をテレビでしてしまったわ!
………どうか、カットされますように🙏
しかし、面白かったのかテレビで放送されてしまったのは後の話。
その影響は大きくて、神宮坂良純の元には『お付き合い希望』の女の子達のメール✉️が番組に殺到したらしい。
その後、私は無事にジェリドと付き合う事が出来たわ。
持つべきものは友よね。
神宮坂良純も番組の二次企画の放送で二人の女の子と付き合うことが決まった。
まあ、
但し、浮気をしたら アノ昼メロドラマみたいに『タワシコロッケ』を食べさせられるように成っても知らないからね。
♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔
一方その頃、由利子先生は両親とハルト先生と共に『お食事会』をしていた。
【由利子side】
楽しいお食事会には成らない予感はしていたけど…………
「………ところで、あなた達 何時 結婚するの ? 」
我が母らしく、遠慮無くズケズケと斬り込んでくるわね。
「 今は、お付き合いをして互いを知り合う時なのよ、お母さん!
それと、結婚は結婚資金が貯まってからね」
私が言うと、呆れたように………
「 由利子、貴女のことだから お給料から貯金なんて していなかったんでしょう!
どうせ、アルコールに消えたんでしょうね。
ハァ~、誰に似たのやら………」
母親だけあって、全てお見通しかぁ~
「決めたわ ! 」
母の一言に嫌な予感がする。
「結婚資金は、
このままだと、孫を抱ける日が何時に成るか判らないからね !」
私は反論したが、強引な母には敵わない上にハルトまでもが賛成してしまったので、押しきられてしまった。
嬉しいのは嬉しいが、心の準備が…………
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