第269話それぞれの思惑
【
日本の強豪高の試合が見れると知り一人で試合を見に来たけど………
明らかに私達の学園の野球部は格下にも関わらずに全力で戦う相手高校に恐怖したアルネ !
道理で我が国の野球チームが日本の野球チームに勝て無い訳が解ったアル。
『獅子は兎を撃つに全力を用う』
まさか、学生の野球の試合で見れるとは来て良かったアルネ。
ちなみに義妹達は、部屋から出て来なかったアル !
日本の猛暑に参っているアルネ。
ターゲットを『大江戸』『竜ヶ崎』『荒川沖』の三人に絞ったのは早計だったかも知れないアル !
複数の女達から好意を持たれているなら、ハズレは無いだろうとターゲットにしたアルが、なかなかどうして見どころのある男の子がいるアルネ。
試合に出ていた神宮コンビも少しだけ見直したアル !
ちゃらんぽらんだと思っていた二人が真面目に試合に挑んでいたのは新鮮だったアルネ。
ガードの強い取り巻きが居る三人より範囲を拡げた方が良いようでアル !
………しかし日本の夏は本当に暑いアルネ !
「 おーい、雪蓮 ! 良かったら僕達と一緒に『かき氷🍧』を食べに行かないかい ?」
大江戸ファミリーの霞ヶ浦勇気が声をかけて来たアル。
自分達の婚約者が私達にターゲットにされているとも知らずに
でも、せっかくのお誘いだからノッテやるアルネ !
「 行くアル ! 日本の美味しいかき氷を楽しみにしていたアルネ 」
帰りには勇気たちとは仲良しに成っていたアルネ。
日本人のコミュ力は凄いアルネ !
【荒川沖 達也side】
どうやら
監視していた
残りのターゲットは俺のようだが、崑崙三姉妹には興味も無いので問題無いだろう。
妙神龍姫先輩の件も『本人が了承したのなら仕方ない』と云う事で任務失敗扱いには成らなかった。
しかし、
女の気持ちは良く分からないな。
崑崙三姉妹のターゲットの行方は気に成るが、もう少し観察をしてから報告書を非公式情報部に上げれば良いか !
【神宮坂 良純side】
結局、試合は負けてしまった。
漫画のようにエリート集団が弱小野球部を舐めると云う展開には成らなかったのが敗因だな。
奴らは淡々と冷静に試合をしていたから、付け入る隙が無かったのだ。
いかに菖蒲学園の呉学人と呼ばれる俺も策を立てられ無かった。
和茂は、脳筋だから最初こそ文句を言っていたが試合が始まると一生懸命にプレイをして活躍していた。
俺と一緒に遊び呆けている癖に、やたらと体力はあるは反射神経は良いは !
真面目に練習をしたら凄い選手に成っていたのかもな ?
その証拠に相手チームのコーチからスカウトを打診されたみたいだ。
奴は現状を気にいっているらしく、野球漬けに成る生活を嫌ったみたいだが、俺のせいでは無いよな。
それより収穫が有った !
崑崙三姉妹の長女 雪蓮が此方を熱い視線で見詰めていたことだ。
きっと、俺に興味を持ったに違いない !
モテる男は辛いなぁ~ 脳筋共よ、悪いな ! やはり女は筋肉より知恵ある男を選ぶんだよな !
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