第266話 迷探偵 と へっぽこ探偵団 ⑩
【明日香side】
まったく、男って奴は いくつも『愛』があるのだろうか ?
忠夫の奴も私だけを愛してくれるなら、もっと優しくしてやるのになぁ~
まぁ、私が忠夫とお絹ちゃん、令子の三人の中に割り込んだんだから許してやるけどね。
………だけど、達也の浮気相手の女は誰かしら ?
ウチの学園の生徒かしら 正直、モブ達には興味が無いから他の奴らは知らないのよね。
「あかん ! 流石の俺も後ろ姿だけでは、誰だか解らないが………たぶん、ウチの生徒だとは思うんだけどなぁ~」
「
「俺の美少女センサーは、一度見た美少女は忘れ無いから間違い無いはずだ ! ………こっち向けぇ~、こっち向けぇ~ 」
コイツの女の子好きには呆れるけど、こんな奴を好きに成ってしまったのだから仕方ない…………なんて、思うかぁー !
だらしなく鼻の下を伸ばしている忠夫を
『どうしてくれようか💢』と思っていると、
「おっ、達也たちが出てくるぞ !」
達也たちが席を立ち、会計を済まして入り口から出て来た。
「 ………達也の野郎 ! 寄りにもよって剣道部の主将
「………確かに美人ね、私には劣るけどね。
どういう女なの、
「 菖蒲学園剣道部の主将で由利子先生に次ぐ実力者だ !
女子生徒からの人気も高く自分に厳しく他人に優しい美少女だ………胸は残念だが、鍛えられた筋肉が健康的で実に良い ! ……
この◌っぱい魔人めぇ~💢、胸の大きさなんて、大きさなんて !
達也が驚いた顔をしている一方で、龍姫先輩が此方を見て
隣にいた忠夫を見ると…………居ない ! あわてて再び龍姫先輩の方を見ると、
「 妙神龍姫せんぱ~い、 一万年と二千年前から愛していました !
僕とお茶でもしませんかぁ~ ? 」
アノ
普通なら、あんなナンパなんて成功するハズが無いのに、
「
その瞬間、達也は頭を抱え、忠夫は
嬉しそうに微笑んでいる龍姫先輩を見て、どうやって令子やお絹ちゃんに報告する事を考えていた。
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