第264話迷探偵 と へっぽこ探偵団 ⑧
【 忠夫side】
水族館遠足に備えて女の子達とショッピングに来ている。
正式な学校行事に成ってしまったので制服で行くのが決まったのだが、遠足に行くバスの中で食べるオヤツを選ぶらしい………まだ正式に行く日が決まった訳でも無いのにだ。
蛍と秋桜ちゃんも嬉しそうにオヤツを選らんでいる。
それに混じって明日香と令子さんが何やら悪い顔をして相談している。
お絹ちゃんは晩御飯のオカズを買いに肉や魚を見に行っているようだ。
俺は、四人がオヤツ選びに夢中に成っている間に ソッ と抜けることにした。
先程、美人のお姉さんを見かけたので ナンパする為だ。
美人を見て スルーするのは失礼に成るからな !
「何処に行こうとしている、竜ヶ崎 ! お前の好きにはさせん ! 」
俺が隙を見つけて、その場を抜けようとしたら後ろから襟首を捕まれ引き戻された。
「グェッ、 誰だ ! 俺の崇高な任務を邪魔する奴は ?」
俺が後ろを振り返ると、達也の奴が居た。
「達也、お前 ! 俺に何の
俺には、可愛いお姉さんをナンパすると云う崇高な任務が…………な~んて冗談だ ! 達也くんは、何の用事かな ? 」
あっ、危ねぇ~ ! 明日香と令子さんがコチラに気がついて見ていることに気がついた。
最近のお仕置きのレベルがアップしているからヤバいんだよな。
「フッ、まぁいい。 お前は大人しく彼女達と買い物をしているんだな !」
カッコつけやがって、地味イケメンが !…………ヨシ ! 達也の後を追跡して浮気をしていたら南ちゃんや由香ちゃんに言い付けてやろう !
達也が俺の元から去ろうとしたので追跡しようとしたら明日香が、
「 達也の後を追跡するんでしょう !
ここは名探偵である明日香さまが、力を貸してあげるから感謝しなさい !」
すると令子さんが、
「今回は私は、パスで ! 蛍ちゃんや秋桜ちゃんも居るしお絹ちゃんを置いてきぼりには出来ないからね !
せいぜい二人でデートを楽しんでね、明日香、忠夫くん ! 」
「 ばっ ばっ ばっ バカ言っているんじゃ無いわよ !
あのムッツリ男の達也が、どんな行動をするか興味があるから追跡するんであって、デートのつもりなんて無いわよ !
行くわよ、
明日香に引きずられるように達也を追跡することにした。
【達也side】
後ろから
あまりにも雑な尾行に俺は、竜ヶ崎たちは
…………どうやら、周りには観察者は居ないようだが油断は禁物だな。
今回は、護衛対象である妙神龍姫に会う為に来たのだが…………
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