第257話 馬謖 VS 呉学人 ④

【忠夫side】


達也からメールが来た。

ボーリングした時のメンバーで遊ぼうと云うお誘いメールだった。

面倒だから断わろうと思っていたら、既に南ちゃんから三人絹、令子、明日香にメールが来ていたみたいで三人が喜んで楽しそうにしていた上にほたるまでもが嬉しそうにしていた。


はかったなぁー シ◌アー………じゃなくて、Take2テイク ツー

謀ったなぁー 達也 ! 俺が断る事を見越して、先に南ちゃんにメールをさせたなぁー ! 」


案の定、お絹ちゃん達は すっかり乗り気に成っている。

ここで俺が反対したら、いったいどんなお仕置きをされるか分かったモノじゃ無いじゃないかぁー !


「クジラさん居るかなぁ~、お兄ちゃん ? 」


「流石にクジラは居ないと思うぞ、蛍」


「なぁ~んだぁ、他には何が居るの お兄ちゃん ?」


俺がスマホで調べていると、


「 蛍ちゃん、沢山のクラゲが居るみたいですよ !

アッチにユラユラ、コッチにユラユラといやされますよ !」

お絹ちゃんが嬉しそうに説明しているけど、蛍はまらなそうだ


「 それより『さめ』よ、蛍ちゃん ! 海のギャングと云われているから面白いわよ ! 」

令子さんが言うものの やはり蛍の琴線きんせんには程遠いみたいで、ぎこちなく笑っている。


「蛍、ペンギンが居るわよ! フンボルトペンギンと云う種類だけど 可愛いわよ !」

明日香の話しに目を輝かして反応した蛍が、


「本当 、明日香お姉ちゃん ! ペンギンさんに会えるの楽しみだよ、お兄ちゃん !」


蛍の反応にどや顔で、お絹ちゃんや令子さんを見ている明日香。

明日香、お前は そういう事をするから友達が少ないんだぞ !


しかし、喜んで居たのは四人だけで無くて 丁度 遊びに来ていた崑崙こんろん三姉妹も誘って欲しそうにしていた。

雪蓮しぇれん月蓮ゆえれん花蓮ふぁれん


「「「 ジィィィィ~ 」」」


「 分かった、分かったからそんなに見詰めないでくれ !

一応、達也の奴に許可を貰うから待っていてくれよ !」


達也にメールを送ると直ぐに返事が来た。


「 達也から『OK』の返事が来たから大丈夫だよ !」


雪蓮

「やったネ !流石、忠夫は行動が早いネ 」


月蓮

「惜しいあるネ、彼女が三人も居なかったら私達が立候補したあるネ」


花蓮

「今からでも乗り替えないあるカ ? 私達は、お買い得あるネ !」


「「「「ジィィィィィィィ~ 」」」」


お絹ちゃん、令子さん、明日香、蛍が俺を見詰めている………

まっ 不味い ! 返答しだいでお仕置きされてしまうぞ !


「 ぼっ 僕には勿体無もったいない程の彼女達が居るから遠慮させて貰うよ !

なんなら君たちに男子生徒を紹介しようか ?」


雪蓮

「誰あるネ ?」


月蓮

「イケメン希望あるネ !」


花蓮

「お金持ちなら云うこと無いあるネ !」


「神宮坂良純と神宮橋和茂なんだけど………駄目かなぁ~ ? 」


神宮コンビは前に崑崙三姉妹にフラれていたから駄目かも知れんが、誘わなかったとバレたらうるさいからなぁ~


三姉妹が何やら相談を始めて………


雪蓮

「今回だけ忠夫の顔を立てるあるネ !」


月蓮

「 顔はタイプじゃ無いけど我慢してやるあるネ !」


花蓮

「 一応、お金持ちらしいから我慢するネ !

忠夫に『貸しいち』あるネ」


アレェェェェェ、いつの間に『借り』を作った事に成っているんだ !

あまり深く考えると ドツボにハマりそうだから黙っていよう。


俺は、さっそく神宮コンビにメールをしたのだった。

神宮コンビからは、直ぐに返事が来て参加を希望していた。




楽しいイベントに成ると良いように神様にだって、神様にでも祈りたい気分だぜ無理な願い事はあるんだよ!

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