第248話 妹は大変だよ! ニートの龍さんと妹、秋桜ちゃん ⑤
【
気がついたら秋桜ちゃんや蛍ちゃんは下校していた。
どうやら私がショックで茫然自失に成っている間に帰ったのだろう。
………あの国士無双大学の
考えてみれば大学時代から由利子先輩は学生達に
最近は落ち着いたと思っていたけど、高等部の校門前の不審者事件の話を伝え聞いた時には、
『 やっぱり由利子先輩は由利子先輩だったんだ !』
と、思っていた。
大学時代、武闘派の男子学生が集まる国士無双大学で暴れまわっていた由利子先輩が教師に成ってからは大人しく成っていたので心配した程だった。
※由利子先生は、男子学生や
「 てっきり由利子先輩の相手は『プロレスラー』のような男の人に成ると思っていたのに………王子様系なんて聞いていないよぉー !」
教室で思わず
「 中目黒先生、もうすぐ職員会議が始まるから職員室に来てくださいよ !
それと悩みがあるなら僕が聞きますよ !
根性 根性 ど根性、熱血、気合いがあれば何でも出来ますから !」
………この暑苦しいのは同僚の『
どちらかと云うと由利子先輩には松戸先生がお似合いだと想うから
しぶしぶながら私は職員室に向かう。
松戸先生は、気持ち悪いくらいニコニコしている。
「何か良いことでも有ったのですか、松戸先生」
「 スミマセン、盗み聞きした訳ではなかったのですが、先程 児童達の話を聞いて確信したので『ホッ』としているんですよ。
潮来由利子先生が結婚しそうだと聞いて半信半疑だったのですが………
いやぁ~ 目出度い、これはお目出度い !」
「
「いやいや、親しかった訳では無いですが………ほら、
このまま独り身だと僕がターゲットに成るかと思うと ヒヤヒヤ だったんですよ !」
「てっきり運動好き同士、気が合うと思っていたんだけど 私の勘違いだったのかしら ? 」
………脳筋同士とは言わない、由利子先輩にバレたら恐ろしいから。
「とんでもない ! 僕は スポーツ それもテニスが好きでは有るけど、潮来由利子先生みたいな格闘技オタクの戦闘マニアとは違いますよ !」
この男、『命』は惜しく無いのかしら………とばっちりは嫌だから黙っていよう。
そうこうしているウチに職員室に着いた。
会議 会議ばかりしている気がするけど、他に若い独身男性教師が居ないから モチベーションが上がらないのよね !
何処かに私の王子様は居ないかしら…………
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