第235話 迷探偵 と へっぽこ探偵団 ①

【 忠夫side 】


お仕置きが恐くてナンパできるかー !


………本当は恐いが、新たな出合いが俺を待っている !


そう、今度こそ『 ボン・キュッ・ボン 』の美人をナンパするのじゃぁー !

それと云うのも、明日香の『胸』が『パット』を幾つか重ねた『 似せ◌』だと判ったからなんだ。


何で判ったかって ? のぞきをした訳じゃ無いぞ !

蛍が偶然、明日香が着替えをしているのを見ていて、俺に聞いてきたんだよ !


「 お兄ちゃん、コレなあ~に ? 明日香お姉ちゃんが胸に付けていたんだけど ? 」


それは、紛れもなく『 パット 』だった !

以前、お絹ちゃん や令子さんが真剣に装着するか悩んでいたのを知っているからだ !


「 明日香は、今 どうしているんだ ?」

蛍に聞くと、


「 明日香お姉ちゃんは、シャワーを浴びているよ !

蛍に『お兄ちゃんが覗きをしないように見張っているよう』に言っていたよ 」


確かに、お絹ちゃんと令子さんは 一緒に買い物に行っている今がチャンスだけど………見付かったら酷い目に会うのが判っているのに、そんな危険なマネが出来るかぁー !


俺は『分の悪い賭けはしない主義』なんだよ !


バレない内に蛍にパットを元に有った場所に戻して貰い口止めをした。


だから、俺は悪く無い !


歌にもあるじゃないか、

『二つの◌のふくらみは、何でも出来る証拠なの ! 』

小さいのも良いが、大きい◌は『夢』が詰まっているんやぁー !


…………と云う前置きは置いといて、 俺は隣町にナンパに来たんだが………凄い美人を発見した………のだが、俺の『危険センサー』が振り切れているから、離れた所から様子を見ている。


しばらく様子を見ているが、どうやら待ち合わせのようだ。


ツンツン ツンツン ツンツン………俺の背中を手で突付いている奴がいる !



五月蝿うるさいなぁー ! 後ろを振り返ると………

お絹ちゃん、令子さん、明日香の三人が立っていた……(汗)


「 こっ これは違うんやぁ「 しっ、静かにしなさいよ ! 由利子先生に気付かれるでしょう、 由利子先生がハルト先生とデートをするみたいだから尾行びこうするわよ 」


張り切って宣言する明日香、………どうやら、ナンパはバレなかったようだな『ホッ』としていたら、


「 ナンパの件は後で 言い訳を聞いてあげます(ニコッ) 」


「 聞くだけで許さないけどね 」


お絹ちゃん と令子さんには、バレバレだった。


「 さあ、尾行するから私の指示に従いなさい、助手たちよ !

名探偵 明日香=フランクフルト と愉快な助手たち、明日香探偵団の出番よ !

大人のデートを見せて貰いましょう ! 」


「 由利子先生、綺麗ですね。 ハルト先生との交際が気になります」


「 由利子先生の乙女ぶりを見るのは楽しみだわ !

クッ クッ クッ アノ由利子先生も『恋』をすると『乙女』に成るのね 」


女の子達が悪い顔をしていた………


「 あの~ 、俺に選択権は……「「「 ある訳、無いでしょう !(無いです !)」」」


どうやら俺は彼女達、へっぽこ探偵団に付き合う事は決定済みのようです。


トホホ (;つД`)



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