第231話策士策に溺れる
──選択授業 書道クラス──
【 忠夫side 】
教室に入ると、良純と和茂が言い争っていた。
良純
「 だ・か・ら、絶対に運動部のアイドル『
和茂
「 いいや、違うね ! 水泳部のエース『
???? そんな娘いたか ? 一応、学園内のカワイ子ちゃんは 全部抑えているんだが………もしかして、学園外の美少女か !
俺が疑問に思っていると、薫がそっと教えてくれた。
薫
「 彼等が話しているのは『 恋愛シュミレーションゲーム 』の事だから、気にしない方が良いよ 」
忠夫
「 おっ おう、そうか ! 『 ギャルゲーム』は、プレイした事が無いから知らなかったよ 」
二次元より現実の女の子の方が良いからな ! それに『 ギャルゲーム』に手を出したら、お絹ちゃん達に どんなお仕置きが………
令子
「 まさかと思うけど、アンタ 『 ゲームの美少女 』にまで興味無いわよね !」
明日香
「 美少女が三人も居るのに、そんな訳あるハズ無いに決まっているでしょう ! 『 ゲームの美少女』に興味を持たれたら、私達に魅力が無いみたいじゃないの !」
絹
「 信じていますよ、忠夫さん ( ニコッ )」
忠夫
「 もっ もちろんです ! 美少女三人が彼女なんて、僕は幸せだなぁ~ 」
そんな俺達のやり取りを薫は楽しそうに見詰めていた。
薫
「 正直、信太郎くんしか興味が無かったけど、転入して良かったよ
やっぱり人間は面白いねぇ~ 」
俺達の話しに モジモジしながら信太郎が、
信太郎
「 ごめん、僕は神宮橋くん や神宮坂くん達がプレイしているゲームを知っているんだ 」
信太郎の
良純
「 鎌倉が同士だとは知らなかったよ ! 鎌倉は、どっち派だ ? 『虹山 小姫』だよな ! 」
和茂
「 いいや、鎌倉は『 清水寺 望海 』に決まっている ! ………まさか『 富士山 詩織里 』じゃないよな ? 」
………完全に『 ギャルゲーム』にハマっているな、
信太郎
「 ………えっ~と、『
良純
「 駄目なもんか ! アノ隠しキャラに目を付けるなんて流石だな ! 」
和茂
「 そう そう 鎌倉も、そうとう『
俺達の敵かと思っていたが、同士だったんだな 」
薫
「 へぇ~ 信太郎くんがプレイしているなら、僕もプレイして見ようかな 」
……… とっ とりあえず友達が増えて良かったな、信太郎。
かなり癖の強い奴らだけど、悪い奴では無いからな !
──趣味が共通したのか仲良く話しをしている、神宮コンビ と 信太郎を見て ショックを受けていた人達が居た ───
【 深雪side 】
上手くいったと喜んでいたら、まさかのどんでん返し !
こんなハズでは無かったのに !
博子
「 どうするのよ、深雪 ! 『 ギャルゲーム 』に興味を向ける事に成功したのに、逆に 薫くん達と仲良く成っているじゃないのよ ! 」
深雪
「 私だって想定外よ ! まさか、信太郎くんが『 ギャルゲーム 』をプレイしているなんて思わなかったのよ ! 」
とりあえず、私は信太郎くんが『 ファン 』だと言っていた『 宇都宮 見春 』の事を調べようと思った。
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