第207話 新ボーイミーツガール ①

【信太郎side 】


仔猫キティ先生に、いろいろ話をしたせいか だいぶスッキリした気がした。

そして久しぶりにギターを弾きたくなったんだけど、


「 信太郎くん、寮の防音設備は日常生活レベルまでだからギターを弾くなら『カラオケ』に行こうよ。 もちろん僕も付き合うから久しぶりにセッションをしよう」


薫くんに誘われて『カラオケ屋』さんに向かった。


「 良く知ってたね、カラオケ屋さんなんて 」


「 ああ、博子さんから聞いたんだよ。 こんど 四人でカラオケ屋に行こうと誘われたんだけどね 」


田舎でも女の子は、アグレッシブだなぁ~

僕達がギターを担いでカラオケ屋さんに向かい歩いていると


「 あー ! 確か同じクラスの鎌倉くん と 江ノ島くんだよねぇ 」


「ねえ ねえ 何処行くの ? 私達、越して来たばかりで まだこの地域の事を知らないんだよねぇ~。 良かったらいろいろ教えてくれると助かるんだけど 」


え~と、同じクラスの………イケネ、まだ名前を把握してないや !


「 確か、同じクラスの アルテ = バージニアさん と シア = バージニアさんだよね。 実は僕達も三ヶ月前に転入したから詳しい地理は わからないんだよ、だけどこれから『カラオケ屋』さんに行くから一緒に行くかい ? 」


流石、薫くん ! もうクラスメイトの事を把握しているんだね !




【 アルテside 】



兄さん達が開店準備で忙しい為、私とシアは この田舎町を散策していた。

スーパーはあるし、ショッピングセンターの中には本屋さん や 服屋さんがあるから日常生活は困らないわね。


「 アルテ、やっぱり田舎だから遊ぶ所は少ないわね 」


「そうね、シア。 せめてカラオケ屋さんくらいは欲しいんだけど………」



そんな時にクラスメイトに会った。


二人共に中性的な美男子で、チェックしていたのよね。

双子の妹のシアはレイさんを狙っているみたいだけど 、兄さんと同類で地雷女を引き寄せるダメンズだから更正させて別の男に目を向けさせないと駄目よね。 レイさんも悪い人では無いんだけどねぇ~

兄さんと一緒で店の猫に自分達が付き合ったひとの名前をつけるセンスはついていけないわ。


同じクラスの鎌倉くん と 江ノ島くんは、カラオケ屋さんに行くらしく誘われたので便乗させて貰う事にした。

背中に背負っているケースの中はギターかしら ?

仲良くするきっかけにはちょうど良いから、彼らの部屋ルームまで一緒に入ろうかしら。 お金の節約にもなるしね。


私とシアは彼らと一緒におしゃべりをしながらカラオケ屋さんに向かったのであった。

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