第204話 新一年生🌸🌸 ⑤

【 アリスside 】


兄さん とユリコが帰って来て、晩御飯の時に二人が結婚を前提にお付き合いすることが発表されたで~すが、二人とも暗いで~す !


カエデに相談すると


「 アリスは『悩み』が無さそうで幸せそうだね 」

と、残念な子を見るような目で見たで~すね ! 失礼で~す !



ハッピーは笑うところにハッピーが来るので~すね。

だけど、今は大人しくするので~す。

ジンやユウキ達にも私が残念な子だと誤解されたく無いで~すからね。

私は空気を読む女の子なので~す !




【 勇気side 】


楓から事の顛末てんまつを聞いて、日を改めて由利子先生とハルト先生の交際記念パーティーを開く事を話した。

僕達 『大江戸ファミリー』と他人ひとに言われる程、皆が仲が良いんだけど これって『レアケース』なのかなぁ~。

鎌倉くん や 深雪の事も心配だけど、僕達が口を出すのは違うし見守るしか無いよね。

僕達………僕とジンとの出合いは運命だと思っていたけど、現状に甘えないで努力しよう。


ふと、ジンの方を見るとジンも考え事をしていたようで、僕の視線に気がつくと


「 ユウキ、僕は君と出会えて よかったよ 」


「ジン、僕も貴方あなたに出会えてよかった……」


「 ユウキ…………………………」


「ジン……………………………」



「 アーーー ! ジンと ユウキが見詰め合って良い雰囲気を出してるデ~ス 抜け駆け禁止、禁止なんだデ~スね !」


目敏めざとく見つけたアリスに邪魔をされてしまった。

ムゥゥゥ、アリスめぇ~ 人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られるんだよ !


アリスのせいで他のメンバーに気付かれてしまい僕とジンは皆に説教をされてしまった。

『 少しくらい良いじゃない ! 』 と思ったけど、口には出さなかった僕は偉かったと思う。

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