第201話 閑話 紅い悪魔 ①
【 ???side 】
それにしても、とんでもない田舎ねぇ~
おじ様達が、ここに移転しなければ こんなド田舎には来たく無かったんだけど仕方がないわね。
都会の家賃が、高いからと喫茶店『紅い悪魔』は閉店してしまい
私が気がついた時にはおじ様達は転出していて行き先が分からなかったけど
無事に
『 ネコカフェ・紅い悪魔』にアルバイトに雇って貰えれば、おじ様達とお近づきに成ることが出来るハズよ !
ちなみに
昔、おじ様の一人 クワトロ = バージニアさん と付き合っていた噂があるからだ。
私のライバルが多くて、他の娘達も時期に気付いて追いかけて来るかも知れないから、あまりゆっくり攻略は出来ないわ。
少しでもライバルとの差をつけておかないと、ここまでした努力が水の泡に成ってしまう。
商店街の
田舎の口コミ・ネットワークは侮れないわね !
教えてくれた おばちゃんにお礼を言うと隅の方に居た物体が動きだして私の方を見た。
丸々と太った猫で、このお店の看板猫『コロッケ』だと教えて貰った。
この地域は猫好きが多く、おじ様達の『ネコカフェ・紅い悪魔』は話題に成っているそうだ。
流石、おじ様達の事前調査は 素晴らしいわ !
さっそく私は教えて貰った場所に向かったのであった。
そんな私を見詰めるライバル達の姿に気がつく事なく………猫のコロッケだけは 全てを見ていた。
【クワトロside 】
良い地域だ。
貸し店舗から自分達の持ち物件を予想より安く購入する事が出来た。
相棒の レイ = アムステルダム と相談して貸し店舗を解約して此方に移転したのは正解だったな !
まったく、レイの『 感 』には敵わないなぁ。
ここぞ と云う時には本当に頼りになる相棒だな。
まだ、ネコカフェの猫は少ないが徐々に増やしていく予定だ。
開店準備をしながら私は店の猫達に
「 ララァ、マチルダ、ミハル、ミライ、ライラ、エマ、ロザミア、フォウ、プル、キャラ、シーマ、セシリー
全部で12匹、全員
多いように思えるが交代で店に出す為にもう少し猫のスタッフが欲しい処だ。
チリーン
「 あの~ スタッフ募集の張り紙を見て来ました 」
そこに居たのは、私達のストーカーだった
むぅぅぅ 奴らの探知能力は化け物か !
私は相棒の帰還が早まる事を祈っていた。
レイ、私を助けてくれ !
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