第200話 新一年生🌸🌸 ②

【由利子side】



「 僕は、由利子先生が好きなんだ !

本当に本気で由利子先生が好きなんだよぉぉぉー ! 」


鎌倉 信太郎くんの急な告白に私は呆然と成ってしまった。


ドサッ


隣に居たハルトが教材を落として驚いている。


確かに私は告白されたのは初めてだが、そんなに驚くことなのか ?

一応、私も乙女なんだから告白された事に驚かれるとショックなんだが……


そんな事を考えていると 鎌倉くんが顔を真っ赤にしながら私の前に来て


「 由利子先生 ! 僕は由利子先生の事が大好きです

結婚を前提にお付き合いをして下さい ! 」


鎌倉くんの告白に私が呆然としていると、


「「「「「「「「「「 「「「「「「「「「「

キャァーーーーーー!!!!!!

」」」」」」」」」」」」」」」


教室中の女子生徒の歓声、喚声、悲鳴 が響き渡った。


「 駄目でーーす ! 由利子は私と付き合うので、信太郎は 同じ生徒同士で付き合うでーす ! 」


ハルトが、鎌倉くんに宣言した後、私の方に向き直り


「 由利子 貴女と出会ってから、ずっと貴女を見て好きに成りました。

残りの数ヶ月、ずっと ずっと好きでした !!

私と結婚を前提にお付き合いしてください ! 」


まさかのダブル告白に私は明日、死んでしまうんじゃないのか ?

と思ったり、ほおをつねって痛みを感じ『夢』じゃないかと確認したりで自分の事で頭が一杯になりフリーズしていた。


「 はい はい 二人共信太郎、ハルト、由利子先生がフリーズしてパニックているから結論は待ってあげてね ! 」


「 そうそう、ガッツいている男はモテないわよ !

とりあえず、皆は解散してね 」


真理愛と楓が、場を仕切っていた事に気が回らない程に私は混乱していた。





【 深雪side 】


「 僕は、由利子先生が好きなんだ !

本当に本気で由利子先生が好きなんだよぉぉぉー ! 」



「 由利子先生 ! 僕は由利子先生の事が大好きです

結婚を前提にお付き合いをして下さい ! 」



「 由利子 貴女と出会ってから、ずっと貴女を見て好きに成りました。

残りの数ヶ月、ずっと ずっと好きでした !!

私と結婚を前提にお付き合いしてください ! 」



信太郎くんの後を追いて来て衝撃の光景を見てしまった !


ちょっと待ってよ !


ハルト先生は、ともかく 信太郎くん とアラサーの由利子先生の歳が いくつ離れてると思っているのよ !


ここにピチピチ(死語 ?)した若い女の子が居るのにオバさんの由利子先生の方が良いの ?

それに『結婚』なんて『エサ』を出したら欲求不満な由利子先生が飛び付くに決まっているわ ?


私が、頑張って信太郎くんを正道に引き戻さないとアラサーの餌食に成ってしまうわ !


深雪、頑張る !


だから、神様 、仏様、女神様、 私に『 力 』を貸して下さい !

そう、願ったら………





嫌じゃ ! 妾を忘れるなんて許さないのじゃ !




何処かの邪神が言ったような気がした。




※作者より


由利子先生とハルト先生のイラストを頂きました。


近況ノートに イラストをりましたので、よろしければのぞいて下さいね。










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