第189話 春休み ⑤
【深雪side 】
偽装恋人とは云え私と信太郎くんは恋人同士 !
恋人といったら『デート』よね !
そんな訳で私と信太郎くん、博子と薫くんのダブルデートをする事に成ったわ。
案内も含めて高等部の校舎に行った所でアノ女に会ってしまった。
「
あぁ、この女の子が信太郎くんを追い詰めた女ね。
私達が恋人らしく手を繋いでいたらその手を
バチッ バチッ バチッ バチッ バチッ バチッ💥
スタンガンを持っていた !
「 何故逃げるの、信太郎くん !
私の信太郎くんの手を離せ、ブス ! 」
殺気のこもった目で
「 止めるんだ 、
そんな事をしてたら信太郎くんに嫌われるよ ! 」
薫くんが博子を
「 五月蝿い、うるさい、ウルサイ !
何時も、いつも、邪魔ばかりして 江ノ島 薫、アンタは邪魔なのよ !」
そう言いながら左手にはいつの間にかナイフを持っていた。
「 気を付けて、深雪さん !
それと右手に持っている改造スタンガンと合わせて、
『二刀流の狂犬・カテジナ』と地元では半グレのチーマ達に恐れられる女の子なんだ ! 」
その話を聞いて私の認識の甘さにショックを受けていた。
コンナ女達が、後 五人も居たら
もう 春休みだから、在校生が居ないのが良いのか悪いのか。
巻き込む心配は無いけど先生や警察に通報してくれる人が居ないのが辛い処だわ。
見れば信太郎くんは
「 あらあら、弱虫の信太郎くんが必死で守ろうとするなんて………ムカつくわね、アンタ !
信太郎くん、怒らないから そのブスから離れなさい !
今なら許してあげるから 」
ガタガタと 震えながらも私を守ろうとしながら
「 僕は逃げない ! 逃げちゃ駄目なんだ !」
半泣きに成りながらも私を守ろうとしている信太郎くんに『ドキドキ 』してしまった。
あぁ やっぱり、私の王子様は信太郎くんだったのね。
「 そう、なら私のモノに成らないなら全員を行動不能にしてから、信太郎くんだけを私の部屋に監禁して調教してあげるわ
私好みの『逆・光源氏』計画を実行するだけだわ………
ケッケケケケケケケケケケケケッケケケケケケケケケケケ 」
だっ 誰か助けて、このままだと信太郎くんが…………
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