第172話 とある冬の一日 ②


【忠夫side 】


蛍とお友達が戻ってきた。


「 蛍のお友達を紹介するね。

左の子が、美冬みふゆちゃん で 右の子が 秋桜こすもすちゃん だよ 」


美冬

竜神峡りゅうじんきょう 美冬です。

今日は、お招き ありがとうございます 」


秋桜

潮来いたこ 秋桜です。

お招き ありがとうございます 」


「 二人共、偉いですねぇ~。 ちゃんと挨拶あいさつ出来るなんて、本当に偉いですよ 」


明日香

「 本当、田舎の子供にしては 礼儀正しいわね 」


令子

「………潮来、 いたこ……… 何処かで聞いたような ? 」


忠夫

「 由利子先生だよ ! 潮来 由利子。

秋桜ちゃんは、由利子先生の娘………な訳ないか……親戚なのかな ? 」


令子

「 アンタ、今の発言を由利子先生に聞かれたら ◌されるわよ」


秋桜

「 由利子お姉ちゃんはネ、 秋桜の従姉妹いとこになるんだって お兄ちゃんが言っていたよ 」


忠夫

「……………由利子先生に似ている訳だ。

俺の無罪は証明されたよね ! お絹ちゃん、令子さん、明日香」


令子

「 …………推定無罪と云ったところね。

一応、今回は保留ということにしておくわ 」


「 ごめんなさい、忠夫さん。 でも、普段の忠夫さんが 悪いからですよ 」


明日香

「 わっ 私は、謝らないわよ ! 普段のアンタの生活態度が 悪いから『身から出たさび』よ !」


ひでぇ~ 酷すぎる ! ちょっとナンパしただけなのに……


蛍達は、そんな俺を見ないように オヤツを食べていた。





【 勇気side 】



「 来ちゃった ! テヘッ 」


玄関には、旅行カバンを持った マリ姉真理愛が居た。


えっ えっ いったい何があってこう成っているの ?


「 今、お婆ちゃんから電話があったよ…………

真理姉マリねえが、僕の四人目の婚約者候補だから 一緒に住むようにだって……………」


「「「「 えっーーーー ! 」」」」


驚く僕達に真理姉が


「 皆、よろしくなんだニャ………………ニャァハハハハ

ドッキリ大成功なんだニャ ! 」



どうしよう、僕 この展開についていけないよぉ~ !


ジンも楓、瞳、アリスも呆然としていた。

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