第167話 雪の日の臨時休校 ④


【 勇気side 】


朝御飯は、誰もほとんどしゃべらないで終えてしまった。

せっかくの美味しい朝御飯が台無しだよぉ~。


由利子先生も 何処か不満そうだけど、それは…………ビールを呑めなく成ったからだろうなぁ。


僕達が、食べ終えた食器を カチャカチャ とかたずけている間に、ジンとアリスがお茶の用意を始めた。


「 ニヤァハハハハハ、 皆 協調性があるニヤァ !

何か、アタシはお邪魔虫みたいだニャァ 」


うぅぅぅ 気になるよぉぉぉ~ このお姉さんは、ジンの何なの ?



皆で、お茶を飲んで 一息入れた後、お姉さんの自己紹介が始まった。


「 改めて、自己紹介するニャァ

アタシは『 世田谷せたがや 真理愛まりあ

真理姉と呼んでいいニャァ。 ここに居る 仁ちゃんの幼馴染み 兼 婚約者だニャン ! 」


「「「「「「 エッ えぇぇぇぇぇ~ ~ ! 」」」」」」


「 ちょっと ちょっと 初耳なんですけど 仁くん ! 」


「 ……………そんなぁ~ 私達以外に婚約者が居たなんて知らなかったぞ !」


勇気

「 何で、ジンまで驚いているのぉ~ ? 」


勇気、楓、瞳、落ち着いて !

真理姉は、確かに幼馴染みだけど、婚約者なんて真理姉の冗談だよ !」


真理愛

「 酷いニャァ、乙女心をもて遊ぶなんて ヨッヨョョョョ 」


由利子

「 …………小芝居こしばいは、いいから本当の事を言いなさい(怒)

いい加減な事を言ったら承知しないわよ ! 」


由利子先生、僕達の為に怒ってくれるなんて…………訳ないか。


真理愛

「 確かに約束したニャァ ! アタシを『お嫁さん』にしてくれるって言ったニャァ ! 」


由利子

「 ……………それ、何時の話なの ! 先生、怒らないから正直に話しなさい(怒)」


真理愛

「 …………………小学一年生の頃ニャァ、アタシが…………ニヤァハハハハハ」

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