第168話 雪の日の臨時休校 ⑤
【由利子side 】
…………この野郎ぅ~ !………イカン イカン 怒らない約束をしたんだったな。………しかし、コイツのせいで ハルトとの『呑みニケーション』が台無しにされたかと思うと、フツフツと怒りが込み上げてくるな。
真理愛
「 あ~~、皆の事は、自己紹介しなくていいよ。
ウチのクラスの情報通の娘が、全部 教えてくれたからね 」
楓
「 で、真理姉は 仁くんを追いかけて転校して来たんですか ? 」
真理愛
「 遠慮をしない所は好きだニャ。 君が 利根川 楓ちゃん だニャ
そして答えだけど、正解ニヤァ 。 仁ちゃんに起きた事を知ってイギリス留学から帰ってきたばかりなんだニヤァ。
ウチの親が私に隠していたから、仁ちゃんに不幸が有って田舎に引っ越したなんて知らなかったんだニヤァ。
たまたま、日本の友達とテレビ電話でバレンタインデーの事が話題になって、友達が口を
勇気
「 それを知ったからイギリス留学を辞めて帰って来ちゃったんですか 」
真理愛
「 そうだニヤァ ! 仁ちゃんをお姉さんが
そして、君が 霞ヶ浦 勇気ちゃん だニヤァ 」
瞳
「 あのぅ~ マリねえ先輩 ? その『 ニヤァ 』は先輩の口ぐせなのか………
口ぐせなんですか ? 」
真理愛
「 言い直さなくていいニヤァ。 この『 ニヤァ 』はデフォルトなんだニヤァ」
瞳
「 ? ? ? ? 意味がわからん ! 」
真理愛
「 わからなくて良いニヤァ。 お堅い君が 北浦 瞳ちゃん だニヤァ
君達、三人が仁ちゃんのお嫁さん(予定)なんだから、アタシが後輩なんだニヤァ ! 」
仁
「 後輩 ?」
真理愛
「 アタシが仁ちゃんの四番目のお嫁さんに立候補するニヤァ ! 」
アワワワ 展開についていけないよ、僕。
「 ちょっと、待ったで~す ! ジンの四番目は私が立候補するで~す !」
真理愛
「 君は誰だっけ ? え~と え~と 確か、アイリスだったな ! 」
アリス
「 アリスで~す。 アリス = ノースダコタ で~す !
差別で~す、抗議しま~す ! 」
─── ますます カオスに成っていく大江戸家の茶の間───
【 由利子side 】
これでは、ハルトと『呑みニケーション』どころではなくなったでは無いか 。
落ち込んでいた私に
「 今度、( 呑みニケーションを)付き合いますから、今は 子供達を見守りましょうね 」
ハルトが慰めてくれた。………うん、これで私は まだまだ闘えるぞ !
ガキンチョどもめ、 私の目の黒いウチは 不純異性交遊は絶対に阻止するからな !
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