第164話 雪の日の臨時休校 ①


【由利子side 】


今日は『大雪注意報』が出ていたから休みだ !

それも『 外出禁止要請 』が学園側から出ているから…………


飲むぞぉーーー!!


最近は、ハルトとも良い感じだし『 ノミニケーション』で じわりじわり と仲良くなるのだ。


私は大人だからな 。 小娘とは違うのだよ、小娘とは !



「 あの~~ ユリコ。 妄想中に悪いですが、朝食の用意が出来たで~す。 冷めないうちに来てくださいで~すね 」


あっ アリスか、ビックリしたな。

イカン イカン あまり夢想をしていたら、駄目な大人だと勘違いされてしまうな。


よし、今日は奮発ふんぱつしてプレミアムビールの『 毘沙門天ビール』だ !


あまりの旨さに、ハルトも喜ぶぞ !



───由利子先生は、気づいていない。 朝からの酒盛りは、子供達に駄目な大人に認定されることを ────




【勇気side 】



ごはん~♬ ごはん~ ♫


ジンが朝食の卵焼きを焼いているんだ。 僕の好きな 甘~い卵焼き。

僕は、ジンが焼いている卵焼きの隣で『 ウインナーソウセイジ』を茹でている。 ストーブの上には、既に出来上がったお味噌汁が湯気を出している。

僕の好きな『豆腐と油揚げ』の味噌汁だ。


瞳は、大根をおろしている。

村長から 美味しそうな『しらす干し』を貰ったから『 シラスおろし』にするんだ。


楓は、ご飯が入った炊飯器を茶の間に運んでいる。


ハルト先生は、茶の間で英字新聞をタブレット端末で読んでいる。


ドタッ ドタッ ドタッ ドタッ ドタッ ドタッ


「 ユリコを呼んで来たで~す ! 私は新聞を取って来るで~すね ! 」


外に出て行こうとするアリスに


「 アリスー ! 外は寒いから、きちんと上着を着てから外に出なよぉー!」


僕の旦那様(予定)は優しいなぁ~


「 ハ~~イなのです。 寒いのは、この間の事でりてますで~す」

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