大江戸くんの恋物語

第159話 新学期（三学期） ⑯

【 和彦side 】

聖子

「 政雄も気をつけてよ ！ 博子や深雪 以外でもボッチな女子が狙っているんだからね。

私は、独占欲が強いから『 ハーレム婚 』なんて認めないからね ！ 」

政雄

「 ああ、 俺は 聖子一人で充分だよ （ 面倒くさいから五月蝿（うるさ）いのは聖子だけでいいよ）」

今日子

「 わぁー ！ 聖子、愛されているわね。 私も負けていられないから信敏とイチャイチャすることにするわ ！

信敏

（ 嬉しくない訳では無いけど、大声で宣言するのは恥ずかしよ ！ ）

伊予

「 なら、私も博人とイチャイチャするもんね ！ 」

博人

（ 恥ずかしいよぉ～ ！ 勘弁（かんべん）してよ、伊予さん。 ）

秋奈

（ 皆、騙（だま）されているよ ！ 奴（政雄）が、そんな殊勝（しゅしょう）な男じゃないよぉー ！ って、 幼馴染みの私達しか 気づかないよね。 まったく、聖子も政雄も人前では 何枚『猫 』を被っているのよ ！

私と和彦が、私達 幼馴染み四人組の常識枠なのよぉー ！ ）

なんて、秋奈は考えているんだろうなぁ～ 。

僕達、幼馴染み四人は 幼稚園に入る前からの付き合いだから、なんとなく考えている事が判るんだよね。

まして、秋奈は 顔に考えている事が出やすいし 僕しかフォロー出来ないよね。……………………しょうがないなぁ～

和彦

「 僕達も仲良くしようか ？ 嫌ならやめるけど 」

秋奈の肩に手を置いて抱き寄せた。

秋奈

「 嫌な訳無いじゃない ！ ……… ﾊﾞｶ 」

「「 きゃぁ～ ～ ！ 」」

伊予さん と 今日子さん が興奮して騒いでいるけど……………

「「 …………………………」」

ジト目で見詰める政雄と聖子の目が痛かった…………

【 明日香side 】

楽しい ！

友達なんて、別にいらない と思っていた。

有象無象の女や男なんて、美少女でエリートの私には必要無いと思っていたわ。

だけど、昨日の節分は凄く楽しかったわ ！

『 友達 100人 』 なんて、歌が合ったけど 私は コイツらだけで充分だわ。

忠夫の逃げ回る時の顔ったら、今 思い出しても笑えてくるわ。

これからの学園生活も楽しめそうで良かったわ。

退屈は嫌い、一人は嫌い。 でも、あの三人（プラス幼女一人）なら退屈もボッチもサヨナラ出来そうだわ。

明日はどうやって、からかってあげようかしら。

アイツのスケベ心を からかうのも 面白そうね。

フフフ、学校に行くのが楽しみになるなんて初めてかも知れないわ。

【令子side 】

シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ

甘かったわ ！

初見で、アイツ（忠夫）の本質に気づくなんて思わなかった。

上部（うわべ）は、スケベでダラしなく見えるけど 凄く優しいし 決める時は決める奴なのよね。

シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ

不味ったなぁ～。

ああいうタイプは、一度執着すると しつこいのよねぇ～。

下手をしなくても、アイツ（忠夫）の三人目に成ってしまうかも知れないわね。

シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ

令子

「 …………お絹ちゃん。 もう、そろくらいで包丁を研ぐのを止めたらど～を。

そろそろ、包丁も切れる様に成ったと思うんだけど……………」

絹

「 ………………ウフフフフフ、令子さん ！

包丁が、とても斬れる様になりましたよ。

これなら、野菜でも『 お肉 』でも『お肉 』でも『お肉 』でも良く斬れると思いますよ……………ウフフフフフ 」

……… こっ 恐いわ ！

一番、恐いのは お絹ちゃんだったのね ！

忠夫くん、骨は拾ってあげるから 私を巻き込まないでよね ！