第155話新学期(三学期) ⑬



【深雪side 】



鎌倉 信之助しんのすけくん


きっと彼は、私と出逢う為に神様がこの学園に転校させてくれたんだわ。

大江戸くんが文化祭で、女装した時は『 健康的な極上美少女』だったけど、信之助くんに女装させたら、『 薄幸的な極上美少女』になるわ !

あの線の細さが、とてもソソるわ。


こうなったら、なにがなんでもモノにしないと駄目ね。

せっかく神様が、私にチャンスを与えてくれたのだから !


グッフフフフ 待っててね、 私の信之助くん。


アア 休み時間が待ち遠しいわ。時間が経つのが、こんなに遅く感じられるなんて神様は意地悪だわ。




【今日子side 】


…………ヤバい ヤバいわ ! 深雪が由利子先生化している !


由利子先生が、ときどき妄想世界の住人に成るのは 我がクラスでは常識だけど、彼氏が出来ない結果 アレみたいになるなんて…………

私も信敏のぶとしと恋人同士に成っていなければ、アンナ風に成っていたのかも知れないわ……………ブルブルブル 悪寒が走るわ !

深雪がヤラカス前に対策を考えないと転校生の貞操が危ないわ。

私は、一応とは云え『 クラス委員長 』なんだし クラスの平和は私の肩にかかっているのね !


アカインジャー様、 今日子は 今日子はクラスの平和の為に闘います !



※ 正月の映画 『 魔王戦隊 ゴオニンジャー 』を見てから、今日子さんは

アカインジャーのファンになりました。




【博子side 】



ミステリアスな感じの薫くん。


彼の全てが知りたい。 そして、私の事を知って貰いたい。

そして、何時かは…………ウフフフフフフゥ



〔 妄想劇場の始まり 〕



博子

「 薫くん ! 」



「 博子さん ! 」



「「 好きです、 愛しています ! 」」



そして二人は抱きしめ合い、アツイくちづけをするのよ !



〔 妄想劇場 終了 〕


ウフフフフフフ…………ジュルリ……あっ、ついヨダレが出てしまったわ

いけない いけない まだ私のモノに成っていないのに……

慎重に 慎重に 薫くんと仲良くならないと…………ウフフフフフフ



【 秋奈side 】



……………見なかった! 私は、何も見なかった…………事にしたかった。


聖子

「 ヤバいよ ヤバいよ ! 秋奈もアレを見たでしょう

私達が何とかしないと 、うちのクラスから犯罪者が出てしまうわ !

いつもの場所ファミリーレストランで、皆と対策会議をしましょう ! 」



ウウゥ ………出来れば、関わりたく無かったけど、親友の聖子に言われると 嫌とは言えないわ。

出来れば、バックレたいけど 逃げたら皆との友情が……………嫌だなぁ~めんどくさいなぁ~ 。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る