第154話新学期(三学期) ⑫



【勇気side 】


???

「 え~ 僕の名前は『 鎌倉かまくら 信之助しんのすけ』です

特技は別に無く、趣味は少しギターを引く位です。

仲良くしてくれると嬉しいかな 」


深雪

「 純情そうで大人しそうな感じで、 ストライクゾーンのど真ん中よ(小声) 」



もう一人のテレビに出て来るようなアイドルみたいな男の子が前に出て来て



???

「 僕の名前は『 江ノ島えのしま かおるだよ

気軽に『かおる』と呼んでくれたまえ。

後、趣味は 信之助くん と同じギターを引くの好きなんだよ。

音楽は、人間の至高の極みだねぇ~ 」



博子

「 あのミステリアスな感じが良いわぁ~ (小声 )」



二人の趣味は、ともかく 深雪も博子も 目がハートマークに成っている気がするなぁ。


只、あの二人………うちのクラスの女の子達の熱視線から目を反らしている気がするんだけど、僕の気のせいかなぁ。



由利子

「 二人への質問は、やり過ぎないような !

それでは、二人共 後ろの空いている席についてくれ。 」


「 あの~、先生。 僕達は親友同士なので、出来れば隣同士が良いのですが お願いできますか ? 」



由利子

「 う~ん、仕方ないか。 伊予、悪いが席を移動してくれるか ? 」



伊予

「 は~い、了解です。 新人しんじんくんには、優しくしないとね」



伊予が席を移動する準備をしているのを、皆が見ていたけど…………

僕は、見てしまった…………薫くん と 信之助くん が見詰め会い微笑んでいたのを………………こういうのって、何て云うんだっけかなぁ ?

CL DL 何か違うなぁ~………楓の薄い本みたいな感じだけど、偏見は良くないよね。 僕の勘違いかも知れないしね。


二人は何食わぬ顔で後ろの席に向かったけど、やっぱり僕の勘違いみたいだね。



まだ、まだ、ホームルームは、続いた。






【 令子side 】



まったく、このアホ忠夫は女の子が好き過ぎでしょう !

確かに可愛い娘達だけど、鼻の下を伸ばしすぎよ !

私が、怒っていると転校生の自己紹介が始まったわ。



???

「 私は『 明日香あすか = フランクフルト』よ !

日本人とドイツ人のハーフで、中学に入学するまでは ドイツに住んでいたわ

今回は、この田舎の学園に転校する事になったから よろしくしてあげるわ !」



ずいぶんと気の強そうな娘ねぇ~…………人の事は言えないけど………かなりの自信過剰な気がするわ。


もう一人が前に出て来て自己紹介を始めた。


??

「 …………由比ヶ浜ゆいがはま しずく よろしく。 」



こちらは、こちらで、ずいぶんとアッサリしているわね。

クールビューティー という奴かしら ?

どちらにしても、隣で興奮しているコイツ忠夫が居るから 要警戒ね。



真知子

挨拶あいさつは、休み時間にしてね。

二人は、空いている席に座ってください

それでは、ホームルームを続けます 」


真知子先生が 朝の報告を続けていた。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る