第153話 新学期(三学期) ⑪




【勇気side 】


今日、転校生が来るらしい。

うちのクラスと隣のクラスに二名ずつ、四人の転校生だ。

クラスの女子達は、色めきだっていた。


うちのクラスは男の子が二人、隣のクラスは女の子が二人

彼氏のいない女子の中でも、博子と深雪の気合いの入りかたは僕達大江戸ファミリーが引くほどだった。



聖子

「 皆、凄いわね。 特に深雪と博子が、特に気合いが入っているわ 」


秋奈

私達秋奈、聖子に、化粧を依頼してくる位だからね 」


聖子

「 だから、私達も気合いを入れて『 ナチュラルメイク 』をしてあげたわ 」


二人が自慢するだけあって、博子や深雪が何時もより数倍綺麗だなぁ。



「 楓ちゃん に依頼してくれたら、もっと綺麗にしてあげたのに 何で楓ちゃんに依頼しないかなぁ~ ? 」


アリス

「 二人に聞きましたが、二学期の成績が悪くて『 お年玉 』が少なかったそうで~す。ヒロコ も ミユキ も 自暴自棄じぼうじきで~すね」


「 『 自業自得じごうじとく 』な。 アリスも国語を勉強しようか

私達大江戸ファミリーが、みっちり付き合ってやるぞ 」


アリス

「 おー ! 闇鍋やみなべですね~ ! 失敗しましたで~す 」


勇気

「 『 やぶへび 』だね。 これは、本格的に勉強しないと駄目だなぁ~ 」



伊予

「 みんなぁー ! 由利子先生と転校生達が来たわよ~(小声 )」


僕達は、急いで席についた。



ガラ ガラ ガラ ガラ ガラ ガラ ガラ



由利子先生が、二人の男の子と一緒に入って来た。


ふわぁ~ 二人共、華奢きゃしゃで顔も中性的な綺麗な顔をしているなぁ~……………………ジンの方が、カッコいいけどね。


今日子が、何時もの号令をかけて、着席した時に由利子先生の話が始まった。



由利子

「 情報の早い者がいるから、皆 知っているようだが 我がクラスと 隣のクラスに二名ずつ転校生が入ることになった。

皆、仲良くするように頼むぞ ! イジメは、絶対に許さんからな !

……………では二人共、自己紹介をしてくれ ! 」



二人の男の子のうちの一人が前に立ち自己紹介を始めた。





【 忠夫side 】



今、俺は 猛烈もうれつに感動している !

俺達のクラスに転校生が来たのだが、二人共 タイプが違うが凄い美少女だ。

それに、スタイルも良い『 ボン キュウ ボン 』だ !

俺が、転校生に見惚れていたら……………



忠夫

「 痛ッタタタタタ、 お絹ちゃん も 令子さんも 両方から耳を引っ張るのは止めてくれ ! 耳が、千切れちゃうよぉ~……痛ッタタタ 俺が悪かったから、本当に止めて お願いいたしますぅ ! 」



「「 フン ! 」」


ア~ 痛かったな、見惚れた俺が悪かったけど それくらいの美少女だったんだから仕方ないよな。


そう思っていたら、二人の手が再び伸びて来て……………


俺の『耳 』と『 ほお』は、腫れ上がったのだった。


二人の美少女のうちの一人、気の強そうな方が前に出て来て自己紹介を始めた。

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