第151話 新学期(三学期) ⑨


【 由利子side 】


由利子

「 ええーっ !私達が来年度、高等部に移動なんですかー ! 」


朝の朝礼で、学園長から衝動な報告をされた。


私とハルト、真知子と瑠奈が四月から高等部に移動する事が決まった。


由利子

「 四人も教師が抜けて、中等部は大丈夫なんですか ? 」


私が、学園長に問いただすと


学園長

「 それは、国が補充するから安心して良いわ

都会から四人程、教師が移動してくるから大丈夫よ 」


由利子

「 どうして、またそんな事になっているんですか ? 」


ハルトは、ともかく 真知子も瑠奈も『 まっ、良いか 』で済ませてしまうから、私が代表して聞いているのだが………


学園長

「 実は、明日から中等部の三年生に四人の生徒が転校してくるわ

それだけでなく、四月からは都会の学校から編入学の申請が沢山あるのよ

もちろん、それは編入試験をするから全員 受け入れる訳では無いけど、

来年度からは高等部の教師が足りなくなるのよ 」


由利子

「 どうして、また こんな田舎の学校に沢山 転校してくるのですか ?」


学園長

「 あら、由利子先生は連休前日の国会中継のニュースを見なかったのかしら ? 」


真知子

「 マスコミも大騒ぎだったわよ 」


瑠奈

「 私は~ 、わたるとイチャイチャしてたから知らないわ~ 」


新聞は、テレビ欄と芸能欄しかチェックしなかったからなぁ~

政治欄なんて、ここ最近は見て無かったなんて 言える訳無いよなぁ~


学園長がタブレット端末に保存されている国会中継を見せてくれた。





─────国会中継( ビデオ )──────



議長

「 内閣総理大臣 目黒めぐろ 真紀子まきこくん 」


目黒 真紀子

「 え~ その件にありましては~…………………………………………………………

う~ いろいろありまして、結婚相手は 三人が適当な人数だと決定した訳でありまして、あ~ そんな訳で閣議決定されたのです 」



野党席から手が上がり一人の女性議員にカメラが切り替わった。

恋愛自由党 鸞鳳らんぽう議員だわ。


議長

「 恋愛自由党 鸞鳳くん 」



鸞鳳

「 総理に質問します。

『 どうして、三人なんですか ! 五人じゃ駄目なんですか ?』

未曽有みぞうの少子化に男子不足に、その対応で良いのですか ? 」



嫌そうな顔をしている総理大臣の隣にいる副総理 兼 財務大臣の 新宿 百合子ゆりこが 手をあげた。


新宿 百合子

「 その件に、つきましては 専門家による学術会議を参考にして、熟慮じゅくりょに熟慮して決まった事ですから、三人で決定したと云う訳ではありません

とにかく、一刻の猶予も惜しいのですから審議に応じてください 」


野党席の別の女性議員 道頓堀どうとんぼり 清美きよみ

勢いよく立ち上がり



道頓堀 清美

「 総理、貴女に質問しているんですよ !

どうして、副総理が答えるんですか !

逃げるんですか ? 総理、 ソーリ ソーリ ソーリー ! 」


逃げ出そうとしている総理大臣に 道頓堀 清美 議員が、畳み掛けていた

所でビデオは 終わっていた。





…………………こんな、面白い茶番劇があったなら見とけば良かったなぁ。


学園長

「 ………と、云う訳で継続審議に成ったみたいだけど 三人より増える可能性が増えた訳よね。

それによって、都会から避難ひなんしてくる生徒や 田舎の純情な男の子を求めて沢山の『 愛リターン 』がある訳なのよ 」



…………………頭痛が痛い……………いや、頭が痛いわ !


私の平和は何時いつ来るのよ ?

せっかく、ハルトと良い雰囲気になっているのに !


私の明日は、どっちなのよぉーーー !!






※作者より


かなり強引で突っ込み処、満載まんさいですが お許しくださいね。

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