第142話 新学期(三学期) ①
【令子side 】
今日から新学期
私とお絹ちゃんは、
ピンポーン !
少し経つと、玄関のドアが開き
「 令子お姉ちゃん、お絹お姉ちゃん、おはようございます (にぱぁ)」
絹
「 蛍ちゃん、おはようございます………忠夫さんは台所かな ? 」
蛍
「 うん、 お兄ちゃんは朝ごはんのかたずけをしているよ 」
令子
「 蛍ちゃん、おはよう。 忠夫くんを呼んでくれるかな ? 」
蛍
「 うん、ちょっと待っていてね 令子お姉ちゃん 」
てぽ てぽ てぽ てぽ てぽ てぽ てぽ てぽ
私も、あんな妹が欲しかったなぁ~
少し経ってから奴と蛍ちゃんが学園に向かう準備をして出てきたわ。
四人で学園に登校するのが、私達の日常に成っている。
私とお絹ちゃんはが両方から蛍ちゃんの手を握っている。
「 わ~い、 お姉ちゃん達の手は暖かいね ♬」
蛍ちゃんは、小学一年生の為に私達が気をつけてあげないとね。
忠夫くんは、私達の後ろからツついてきているわ。
スケベだけど、蛍ちゃんには良いお兄ちゃんなのよね。
それと奴は、意外とモテるのだ。 本人は気づいていないけど、教えてやらないわ。
去年は、隣のクラスからも『 告白 』しにきたし油断は禁物ね。
【 由利子side 】
空の様子が怪しい。
スマホのニュースを見ると『大雪注意報 』が流れていた。
この辺は川や湖に囲まれているせいか、冬は寒いが滅多に雪が積もらないのだが場合によっては下校時刻を早めにしないと駄目かな。
真知子
「 由利子、ハルト先生、教頭先生が『雪』について 緊急職員会議をするそうよ !
すぐに、職員室に来てちょうだいね ……………おジャ魔してゴメンね。
やっぱり少しだけゆっくり一緒に来て良いわよ、私が誤魔化しておくからね 」
そう、私は ハルトと一緒にホット缶コーヒーを飲みながら空を見ていたのだ。
生徒達が登校してくる前の一時だったが最近、距離が縮まった気がするのは気のせいではないよな………ないよね。
私は教師だが乙女でもあるんだ、生徒も大事だが私の恋路も大事なんだよ。
このチャンスを逃してなるもんか !
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