第140話 冬休み最終日 ①

【聖子side 】


冬休みの宿題は、バッチリ終わらせたわ。

反省文も完成している。


秋奈

「 『 ミッション・コンプリート 』だよね、聖子 ! 」


聖子

「 まあ、確かにそうなんだけどね。 」


また、何か忘れている気がするんですけど…………

そう、このパターンは、



政雄

「 やっぱり忘れているな 」


和彦

「 うん、付き合いが長いから二人秋奈と聖子の行動パターンが手に取るようにわかるね 」


政雄

「 わかりたくもなかったんだけどな、ハァー 」


聖子

勿体もったいぶらずに教えてよ !

私も、何か大事な事を忘れているような気がして不安なのよね 」


秋奈

「 へっ ? 何か、あったっかなぁ~ 」


政雄

「 聖子が成長している !彼氏としては『 ホッ』としたぞ 」


和彦

「 秋奈は………ハァー 、彼氏としては『 サポート』しがいがあるよ !」


聖子

「 『 いやっふぅー !』 と喜ぶとでも思ったら、大間違いよ !

いい加減、教えてよ~ 政雄 」


秋奈

「 ムゥ~、 何か『可哀想かわいそうな子 』みたいな目で見ないで欲しいけど私も気になるから教えてよ、和彦 」



政雄、和彦

「「 来月には『 学年末試験 」があるんだよ ! 」」


政雄

「 高等部に進級するのに大事な試験だから、『期末試験』の時のようにふざけていたら大変だぞ」


和彦

「 今回は中学三年間の総まとめだから、試験範囲は大きいから今から復習しようね 」



秋奈

「 えっー ! また、試験なの~ 勉強ばかりなんて私達の青春は、どうなるのよぉ~ 」


聖子

「 それでもやるしかないのよね~ 悲しいけれど、私達『学生』なのよねぇ~ 」


和彦

「 秋奈は、ともかく……聖子に余裕があるように感じるのは気のせいかな ?」


政雄

「 気のせいじゃないぞ !

聖子は『 ガ◌ダム 』の見すぎだ、今のは スレッガー中尉のセリフをモジッたんだろう 」


聖子

「 流石、私の彼氏だけあってわかってるぅー ! 」


政雄

「 わかりたくもなかったんだけどな、ハァー…………同じセリフを言わせるなよ ! 」


和彦

「 はい はい 二人が仲良しなのは、わかっているから今から復習を始めようか ! 」


秋奈

「 ブー ブー 私達も イチャイチャしようよ、和彦ぉ~ 」


和彦

「 …………成績が良かったら『 デート 』するから、今は勉強するよ 」


秋奈

「 約束だよ、秋奈 頑張るよ ! 」




こうして私達は『学年末試験』の復習を始めたのだった。

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