第137話 お正月 ①

【 勇気side 】


「「「「「 明けましておめでとうございます 」」」」」


由利子

「 明けましておめでとう、仁くん、勇気、楓、瞳、アリス 」


ハルト

「 おめでとうございま~す、 みなさん ! 」



お正月の挨拶を済ませた僕達は、さっそく朝食に食べる『 お雑煮 』と『おせち料理』をテーブルに用意していく。

由利子先生達は、席に座り御屠蘇 おとそ代わりに用意した『 熱燗あつかん』の日本酒を見ている。

由利子先生もハルト先生も 、本当にアルコールが好きだなぁ~

ウチの両親は、お酒を あまり飲まなかったから 大人がみんな、お酒が好きとは違うみたいだけどね。


用意が出来たので、家主であるジンが乾杯をする事になった。

和服を着ているジンは、大人みたいでカッコいいなぁ~


僕が見惚れていると


「 今年もよろしくお願いいたします。 乾杯 ! 」


「「「「「「 乾杯 ! 」」」」」」


大人じゃないんだから、シンプルで良いよね !


みんな各々で食べ始めた。

お雑煮は『 関東風のすまし汁』仕立てで美味しそうだね。

由利子先生の話だと地方によって『お雑煮』は違うみたい。

味噌仕立て や きな粉をつけて食べる地方があると聞いた時は、びっくりしちゃったなぁ。

いつか、他の地方の『 お雑煮 』を食べてみたいね。

ジンや皆と一緒に食べる事を想像すると嬉しくなっちゃった。





【 聖子side 】


私達の部屋で一緒に『 白黒歌合戦 』を見て、そのままテレビを見ていて眠ってしまったみたいね。

気がついたら、四人で雑魚寝ざこねしていた。

エアコンも動いていたし、いつの間にか毛布が皆にかけられていたから、たぶん お母さん達がかけてくれたのかなぁ~


私の隣で寝ている秋奈を揺らしながら起こした。


秋奈

「 う~ん、もう朝なのぉ~ ………おふぁようおはよう、聖子」


聖子

「 はい、 おはよう 秋奈 、そして明けましておめでとう 」


秋奈

「 あけまして………そうだ ! もう、お正月だよね

明けましておめでとう 聖子 …………男共は、起きたのかな ? 」


聖子

「 まだ、寝ているわよ 」


秋奈

「 チャ~~ンス !

聖子、男共の寝顔をスマホで撮りまくりましょう !」


我が親友ながら悪知恵ばかりは、感心するわね………


聖子

「 シィーー ! 声が大きいわよ

静かにミッションをクリアするわよ 」


政雄や和彦の寝顔を撮りまくりした私達、 『ミッション・コンプリート』だね。

私達は、バレないようにプロテクトをかける事に成功した。

今年は、良い年になりそうね !






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