第135話 もう、いくつ寝ると………


【アリスside】


今日の買い出しは、兄さんとユリコも一緒で~す。

お正月の食料を沢山買うそうで~す。

カエデが、小さな白い四角の詰め合わせを沢山、買い物カゴに入れてま~す。


アリス

「 カエデ、 その白い四角の食べ物はなんですか~ ? 」


「 へっ、 ……これは『お餅 』よ !

アリスは『お餅』は、初めて見たの ? 」


アリス

「 実物は、初めてで~す

アニメや漫画では見たことありま~す !

でっかい金づちで叩いていましたで~す ! 」


「………アリスの日本への知識って、漫画やアニメ情報ばかりなんだね

それと、『金づち』じゃなくて『 木槌きづち』だよ

昔は、良く近所で『 餅つき 』していたみたいだけど最近は、テレビでしか見なくなったよね。

つきたては、とても美味しいらしいから機会があれば食べてみたいわね 」


アリス

「 アニメでは、スープに入れた『お餅』をチーズみたいに引っ張って食べていたで~す

他にも食べ方が、あるのですか ? 」


「 スープに入れた『お餅』は『 お雑煮』ね

アニメの食べ方はデフォルメしているから大袈裟おおげさだけど、食べる時は良く噛んで食べないとのどに詰まらせてしまうから注意してね

あと、他の食べ方は『 きなこ餅』『辛み餅 』『 アンコロ餅』

くらいしか知ら無いなぁ 」


おおー 楽しみですね~ !

「 『辛み餅』はウチでつくるけど、『アンコロ餅』と『きなこ餅』はパックで売っているから別に買って行こうね 」


向こうではヒトミやユウキがいろいろカゴに入れているようで~す。

見にいってみましょう………それにしても、凄い人がいっぱいで~す。

皆、お正月の買い出しでしょうか ?



【 勇気side 】


カゴに『黒豆』や『伊達巻』『ナマス』などの『 おせち料理』の具材を入れている時にアリスがやって来た。


アリス

『 おー ! これが『 オセチリョウリ 』なのですね !

箱に入っているのをアニメで見ましたで~す 」


「『おせち料理』じたいは、村長が手配してくれたから明日か明後日には届くと思うが、それだけだと足りなくなると思って補充ようにいろいろ買っているのだよ 」


勇気

「 瞳は『黒豆』僕は『伊達巻』が好きだから選んだけど、アリスは何かリクエストはあるかい ? 」


アリス

「う~ん う~ん 、 この赤いモノがキレイで美味しそうで~す !

それと、こちらのツブツブな卵みたいなモノも美味しそうですねぇ~ 」


勇気

「 『 酢だこ』と『 かずのこ』だね。 なら一緒に買おうか 」


『 酢だこ』の味を知っていて選んだ訳じゃ無さそうだけど、面白そうだから買ってみようと思ってカゴに入れたけど、アリス用に『 栗きんとん』も買い足ししておくかな、甘口が好きみたいだし良いよね。


アリス

「 あっ 、 兄さんとユリコが一緒にいま~す

少しからかってきま~す 」


アリスは自由だなぁ~ いろいろ初めてで、はしゃいでいるのかな。




【由利子side】


クリスマスで冷蔵庫に冷やしてあるビールの残りが心許なくなったので、アルコールの補給をしにカゴにビールや日本酒とワイン(ハルト用)を入れていたら


ヒューヒュー ヒューヒュー


と、鳴らない口笛をしているアリスが来た。


アリス

「 お似合いですよ !

二人共、 お付き合いしているのですかぁ~♬ 」


せっかくの良い雰囲気を壊しやがって !

アリスは邪魔しに来ているのか、応援しているのか ? 判断出来ないので、苦笑いで誤魔化していたら


ハルト

「 ……………それも悪くないですね。」


南斗ぉー………じゃなくて、 なんとぉー 今のセリフは期待して良いのかな ?

でかした アリス ! 上手くいったあかつきには、良いお義姉ちゃんになる事を誓おう。


来年は、良い年になりそうだな。




─── 期待している由利子先生だったのでした───




※ 作者より


12月、1月はリアルの仕事が急がしい為に不定期更新になります。

なるべく間を開けないように努力しますが、お許しください。


これからもよろしくお願いいたします。



追伸



投稿して、しばらくしてから気付きました。


『餅つき 』も『 お雑煮』も宿泊学習編で出てきましたよね。

スルーしてくれると嬉しいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る