第107話 宿泊学習 ⑯

【 楓side 】


帰りのバスに 乗り込むと 席に座るなり爆睡ばくすいしている由利子先生がいた。


「 昨夜は お疲れだったようね 」


私が 由利子先生を 見ながら言うと


勇気

「 …………楓が 言うと 何か イヤらしいなぁ~ 」


「 確かに 楓が 言うと イヤらしく聞こえるな 」


「 ムゥ~ 、 二人共 酷いよぉ~…………『 何が イヤらしいのかなぁ~ 』

勇気ちゃん や 瞳ちゃんは 何を想像したのかなぁ~」(ニヤニヤ )



勇気、瞳

「「 ……………………」」



ハルト

「 ハ~イ、みなさ~ん皆さん早く席に 付いてくださ~い。

間もな出発しますよぉ~ ! 」



生徒

「「「「「「「「「「 ハ~イ 」」」」」」」」」」



────バスは 一路 学園に 向かい出発しました ────


【 ハルトside 】


私の隣で ユリコ由利子が ぐっすり寝ていま~す。

夜は 一晩中 見回りをしていたみたいでしね。

いろいろ残念な所が 有りますが 仕事に真面目で熱心なのは 好感が 持てますね。

せめて 学園に着くまで寝かせてあげましょう。




───♫♪♬♩♫♬♩由利子は ハルトの好感度レベルを上げた ! ───




【 博子side 】


ハルト先生が 由利子先生を 暖かい目で 見詰めている…………不味いなぁ

由利子先生は 黙っていれば 美人だからなぁ………黙っていれば…………大事な事なので 二度言いました。



深雪

「 …………博子、アレは 不味いわね いつの間にか 由利子先生に リードされているわ !

もっと もっと ガンガン ハルト先生を攻めないとイケないわね 」


博子

「 由利子先生は 美人だけど 私達だって 負けて無いわよね !

それに 私達の方が 若いし 『 女房 と 畳は 若い方が良い 』なんて言葉も あるし ハルト先生も 若い美人の私達の方が良いハズよ 」



───二人の乙女は 決意をあらたにしたのでした ───




【 アリスside】



あら あら あらぁ………… もしかしたら 由利子を 『 お義姉さん 』と呼ぶ日が 来る日が あるかも知れないわね。


あの鈍感な兄さんが 意識するなんて どんな魔法を使ったのかなぁ…………ヒロコ博子ミユキ深雪は 悪い子では無いけど アレを 『 お義姉さん 』とは 呼びたくはないなぁ~


それと 私は絶対に彼女達の仲間入り『 お一人様 』には 成らないわ



────由利子は『 夢 』を見ていた 。 そう、 いつもの幸せな 『 夢 』である ─────


【 由利子の妄想( 夢 )劇場 始まり 】



私は ハルトと結婚して産まれた子供達に囲まれている。

私達に似た可愛い男の子 と 女の子 達だ。


子供達

「「「「 お母さん、 だ~い好き大好き」」」」


ハルト

「 私も 愛しているよ、ユリコ由利子


料理上手な私は家族の為に 美味しい料理を作る。


子供達

「「「「 お母さんの料理は いつも美味しいねぇー 」」」」


ハルト

「 美味ししぎて ついつい食べ過ぎてしまうよ 」



私の家庭は 笑顔で 一杯である


【 妄想( 夢 )劇場 終わり 】



【 ハルトside 】



由利子

「 ウヘヘへへ…………皆、大好きよ 」



ユリコは どんな夢を見ているのでしょうか………見たいような 見たく無いような………

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