第70話 新学期 ②

【 勇気side 】


うぐぅ……早朝に変なモノを見たせいで

皆と話ずらいよぉ~


皆で学園に向かっているけど、誰もが無言なんだよね。

こんな事、 ジンには話せないよぉ~


お隣からアリスが飛び出してきた。


GUTTOMO-NINGUおはよう

ジン、ユウキ、カエデ、ヒトミ

私も一緒に行くで~す 」


アリスが僕達に合流した。

ツインテールにした金髪をなびかせて、ジンの隣にきた。

つまり 僕・ジン・アリス、その後ろに 楓・瞳が並んでいる。


あぁー !

アリスがジンに腕組みしたぁー !

それに自分の胸を当てているぅー


ペタ ペタ ペタ ペタ……自分の胸を触る。

ウウゥ、なんで僕の胸は育たないんだよぉー


僕も負けないように、ジンに腕組みした。

僕の胸だって少しはあるんだからね………


【 楓side 】


あらあら、勇気ちゃんまで張り合って胸を当ててるから、仁くんが顔をあかくして恥ずかしそうだわ。

私も後ろから抱きついて、アピールしても良いんだけど、流石に仁くんが困ってしまうわね。

隣の瞳ちゃんが、ウズウズしていたので、

首を横に振って『 止めましょう 』とジェスチャーしたつもりだったんだけど……


「 私も負けるもんかぁー ! 」

と、叫びながら仁くんに突撃していった。


ごめんね、仁くん

私には止められなかったわ。


【アリスside 】


日本の男の子は『ツインテールが好き』

と云う漫画を見て、髪型を変えて スキンシップに腕組みしたんだけど、ユウキ達には逆効果だったみたいで~す。


彼女達を敵にまわすのは、不味いで~す。

男の子達が、少ないのは日本だけではなく

米国USAも同じなんだから、あせりは禁物で~す。

先ずは、彼女達と仲良くならないと駄目で~す。


………でも面白いから、しばらくこのままにしま~すです。



【 博子side 】


私達博子、深雪は、他の生徒より早くに登校していた。

一人で歩いている男の子をチェックするためよ。

由利子先生より早く彼氏をゲットしないと!


だけど登校してくる男の子達には、もれなく女の子が付いている。


アッ 大江戸くん達が登校してきたわ。

勇気と転校生が腕組みをして、瞳が後ろから抱きついている。

楓は直ぐ後ろを、ニコニコしながら歩いていた。


「「 リア充は爆発しろぉー ! 」」

私達の気持ちは一致したのだった。

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