第53話 村のお祭り ③
先生達が見回りをしている頃、
某カラオケ店にて
【伊予side 】
私達、男女八人はファミリーレストランからカラオケ店に移動していた。
男の子達が先を譲ってくれたので先に私達が歌うことになったんだよね。
私達が歌うのは、もちろん自分の名前の元になったアイドルの歌だ。
私達の名前、 伊予、秋奈、聖子、今日子の名前は両親が大ファンだったことからつけられたそうだ。
又、私達も往年のアイドルを知り曲も聞いて、自分の名前に誇りを持っている。
なので必然的にこうなった。
今日子
「 それでは、聖子さんで『赤いスイートピー』です ! 」
聖子
「 あ~ 私の…………………………………♬
…………………………………………………」
今日子
「 次は、秋奈さんで『 DESIRE-情熱-』です 」
秋奈
「………………………落ちて…………♬
………………………………DESIRE………」
等々、私達のコンサート会場に成っていた。
伊予
「 ……………伊予は、まだ………………♬
……………………………十六……………」
今日子
「…………………私は、アイドル……♬…
……………♬…………………………………」
男の子達の出番は無く、ひたすらリズムで手拍子をしていた。
【 由利子side】
おかしいなぁ
あの
大人しくしているタマでもないし、ゲームセンターかカラオケ店にでもいるのかなぁ。
まあ、奴らも私同様に男が居ないから大目にみてやるか。
クックックッ、新学期が来て若い男性教師をモノにしたら、もう『お局様』とか『男日照り』なんて言わせないぞぉー !
一方、その頃
【勇気side 】
僕達三人は、村長の家で浴衣を着る為に集合していた。
今まで、あまり興味が無かったので着る機会がなく、村長が可愛い浴衣を用意してくれたこともあり着付けの練習をしていた。
「 エヘヘ、ジン 喜んでくれるかなぁ 」
鏡に映る浴衣を着た自分を見つめて
ふと脇を見ると楓や瞳も同じように鏡に映る自分を見つめていた。
きっと僕と同じようにジンに褒めて貰うのを想像しているのだろう。
二人共、口元が緩んでいた。
早くお祭りが来ないかなぁ
ジンとの『お祭りデート』の事に想いをはせていた。
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