第52話 村のお祭り ②

 某ファミリーレストラン


 某女の子達

(((( ちっ もう相手をモノにしたか ))))


 某男の子達

(((( この人達クラスメイトが彼女達の犠牲者か ))))


 微妙な雰囲気の中、初顔合わせがおこなわれたのであった。


【 由利子side 】


 今、 私達教師は校外パトロールをしている。

 村祭りが近いせいか外出している生徒が多い。

 まあ それはいい、 いいのだが………


「どいつもこいつも色気好きやがって、ふざけんなぁー ! 」

 私は叫んでいた。

 見る生徒、見る生徒が 皆、カップルなのよ。

 小学生の子供までが小さなカップルなのよ。


 叫ばずにいられるかぁーー!


 真知子

「 どう どう 由利子、落ち着いて !」


 瑠奈るな

「 皆、こっちを見ているよ~ 」


 由利子

「 新婚のオマエらに、私の気持ちがわかるかぁー

 私だって 私だってなぁ 彼氏が欲しいんだぁー !」


 ん、 今 二人が目配せしたような………


 真知子

「 そう言えば、由利子は聞いている?

 産休で休み始めた郁恵いくえ先生の変わりに、新学期から新しい英語教師がくるらしいよ 」


 瑠奈

「 そうそう、確かハーフの若い男性らしいよ。 それも独身だって ! 」


 二人の話しを聞いて私の期待が上がった。


 由利子

「 本当だよなぁ !

 嘘だったら流石に泣くからなぁ 」


 私は祭りの事より新学期の事に想いをはせていた。


【真知子side 】


 ふ~ どうにか治まってくれたかなぁ。

 これさえなければ良い教師、良き友人なんだけどなぁ……


 私と瑠奈が結婚するまでは、ここまで酷くなかったんだけどなぁ。

 やっぱり『先を越された』と思っているんだろうなぁ。

 でも仕方ないじゃない。

 あの『スカートまくり』などセクハラばかりしていた健太くんが立派に成人して『プロポーズ』してくれて嬉しくて直ぐに『OK』しちゃたんだから


 瑠奈も同じようなモノね。

 私と違って大人しい良い子だったみたいだけど。


 だけど由利子

 他の若い先生や生徒もライバルになることを忘れていないかしら……とても心配だわ。


 ニコニコしている由利子を見て本気で心配になった。


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