第17話 夏は、やっぱりプールだよね ②


【 仁side】

 僕達が、最初に目指したのは

『 ウォータースライダー』だった


 行ってみると結構な行列が出来ていた

 このウォータースライダーは、二人一組でスベるらしく 僕達は、再び『 』で組分けした


 僕と瞳ちゃん、ユウキと楓ちゃん

 の組み合わせに成ったんだけど……


 瞳

「仁は、泳げるよな ?

 私は、実は泳げないんだ !

 どうしても水に浮かないんだ 」


 仁

「 ごめん !

 僕も、あまり泳げないんだ !

 カナヅチと、いう程じゃ無いけど

 泳げても、五メートル位しか泳げないんだ 」

 二人の顔色が悪くなった


 楓

「 はい はい やり直し !

 私が仁くんと組むから勇気ちゃんは、瞳ちゃんをお願いね 」


 勇気

「 ムッ~ !

 僕が、ジンと組むよ ! 」


 楓

「 たまには、私達にも仁くんとのコミュニケーションの機会を頂戴ね

 私達も仁くんと、もっと仲良くなりたいのよ 」


【 勇気side 】


 ウグゥ~ !

 仕方が無いとはいえ、もっと仲良く成りたいのは僕も同じなんだけどなぁ~

 確かに、少し僕が独占しすぎかなぁ~

 と、思ったけど……


 初めて知ったよ

 僕って独占欲が、強かったんだなぁ~

 自分でも男の子を、ここまで好きに成るなんて思ってもみなかったんだよね


 最初、僕に婚約者が出来た話があり

 その上に、転校してくる村長の孫ということで反発していた

 迎えに行って、嫌な奴だったら婚約者の件を断わろうと思っていたけど………

 その結果、一生独身でも良いと思っていたけど………


 初めて、ジンに会った時

 アッ ! この人が、僕の旦那様なんだ……

 と、思ってしまったんだ

 ジンと話をしている内に、ドンドン 彼にかれていき気がついた時には、どうしようもない程 好きに成っていたんだ



【楓side】


 勇気ちゃん

 だいぶ不満そうだけど、我慢してくれるみたいね

 瞳ちゃんは、かなり奥手な上に堅物だから

 私達が、お膳立てしないと進展しないもんね

 だけど、私も出遅れてるから まずは私から仁くんと仲良くなるね

 次は必ず瞳ちゃんに、順番を廻すから そんなににらまないで欲しいなぁ~


【瞳side 】


 くっ ここで泳げ無い事が不利になるとは…

 計画では、仁に泳ぎを教わり仲良くなろうと思っていたが………

 まさか、仁も泳げ無いとは 思わなかった

 このままでは、私が一番 出遅れてしまうではないか !


 楓の奴、ウィンク等して私を挑発しているのか !


 よし ! そのケンカ買ったぁー !

 覚えておけよ~~ !




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