掛け合い 1~3

1 太陽と星

星「あなたに見つけてもらって15年経ちました」

太陽「お前を見つけてもう15年、か」

星「時の流れは早いものですね」

太陽「俺は、ずいぶん歳をとったよ」

星「えぇ、そうですね」

太陽「それでもお前は変わらず未だにキラキラ輝いて…綺麗だなぁ」

星「ありがとう、あなたもいつだってかっこいいですよ。」

太陽「なぁ、俺の見つけた眩しい星。俺はお前を見つけれて幸せだったよ」

星「私も、あなたに見つかって、とっても幸せでした」

太陽「お前は、俺に見つかって、幸せだったのかなぁ」

星「…私は、ここにいますよ。あなたのそばにいれて、幸せでしたよ」

太陽「俺の命はもうすぐ尽きる…お医者様にはわがままを言ってしまった、お前が見えるところで、死にたいと。お医者様はたいそう困っていたけれど、最後には許可を出してくださった。」

星「そんなに…私を…大事にしてくれていたんですね…」

太陽「あぁ、目が、霞んできた。あぁでも、こんな視界でも、お前は綺麗だなぁ…

願わくば、来世もお前がいる世界に、生まれたい」

星「えぇ、またあなたに会えるのを、楽しみにしています。」

星「おやすみなさい。私の、愛しい発見者さん」

太陽「っ!あぁ、おやすみ。俺の、愛しいお星様」


説明:星の声は太陽に聞こえていない。だが、最後の最後、おやすみなさいのところだけ星のこえが太陽に届いた。


2 花舞症候群

A「あっ…もうすぐ、時間だ」

B「っ!...。もう、そんな時間か…。」

A 「…あのね、私、もう寂しくないよ。」

B「…そっか。それなら、よかった…」

A「この一年、とっても楽しかった。あなたと一緒にいれて、とっても幸せだった。

 …あのね?この先、あなたが恋愛してもいい。でも、どうか、私を忘れないでね?」

B「あぁ…きっと忘れない、お前のこと。恋愛しない、なんてわからない不確定なことは約束できないけれど、お前を忘れない。それだけは、約束するよ。」

A「ふふ。あなたらしいや。ありがとう。」

B「…一年間、たのしかったよ。ありがとう。お前との思い出、大切にするよ。…〇〇」

A「ふふふ!あなたの思い出になれたなら、よかった。…おやすみ」

B「あぁ、おやすみなさい、初恋の君。」


3 勇気を出して

A「今日から新学期…友達できるかなぁ….。って、あ!ね、ねぇ!そこの君!」

B「…あ、私?!」

A「そう、そこの君!これ落としたよ!」

B「なにを…あっ!私のペンケース!あ、ありがとうございます!」

A「よかった…。間違ってたらどうしようって…、その、そのペンケースって、〇〇のだよね?」

B「!?〇〇しってるの?!〇〇って、マイナーなのかわからないけどなかなか知ってる子いないのに!」

A「う、うん!...あの、多分学校おなじだよね?よければ学校まで一緒に行かない?」

B「!いいの?私でよければ…一緒に行きたいな。」

A「うん!」

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