第35話 休憩
「戻ったよ。」
「おかえり〜。」
「はい水。」
「ありがとうございます。」
俊佑と水を取りに行ってから2人のいる場所に戻ってきた。
「陽華さんにはいつ言うの?」
「今日の帰りにでも言うさ。」
「そうかい。」
そうして2人で席に座った。
「しゅんくーん、ここわかんないんだけど...」
「ここはこの公式を使って━━━」
「この問題はこの間の授業の時に説明されていたし。」
「..........」
各々再び勉強を取り組み始めた。
ー2時間後ー
「もう無理〜。」
「さすがに疲れましたね。」
「そりゃ2時間もぶっ通しでやればな。」
そもそも2時間なんて勉強してない美結からしたら地獄だっただろう。
「休憩がてら昼食にでもしようか。」
「さんせ〜い。」
「何にしようかな。」
それぞれメニュー表を見て注文を決める。
「こんなに勉強したの初めてだよ〜。」
「お前は勉強してなさすぎだろ。」
「明先輩も普段はしてないですよね。」
「それ言っちゃダメなやつ!」
「しっかり把握してるんだね。」
「もちろん!」
陽華はすでに大きい胸を張った。
「でもさ〜、こんなかで3人も成績上位者いるなんてね〜。」
「お前だけだぞ、載ってないの。」
「なにおう!あっきーだってこの間載っただけじゃん!」
「だが載ったぞ?」
「ぐぬぬ...そのドヤ顔腹立つ...」
「お2人は仲がいいんですね。」
「腐れ縁というやつですよ。」
陽華と俊介が話すことにも気付かずに美結と言い争いをしている。
「羨ましいです。」
「ははは。でも明がそばにいると決めたのはあなたなんです。」
「明の彼女ですから。」
「ならさ、あいつのことよろしく頼むよ。」
「もちろんそのつもりですが、急にどうしたんですか?」
「いや、なんでもない。その言葉が聞けて安心したよ。」
「...?」
「ご注文の料理をお持ちしましたー。」
丁度陽華と俊介の話が終わりかけたところに料理が運ばれてきた。
「それじゃあ食べようか。」
「うん!」
「「「「いただきます。」」」」
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