第33話 勉強会再び

 夏休み初日、俺はファミレスに来ていた。何故かと言うと

「さて、今日は皆さんで夏休みの宿題をやってしまいましょう!」

 という陽華が言い始めたからだ。

「え〜!」

「どうして僕達も呼ばれてるのかな?」

 そこには俊佑と美結もいた。これには深いわけが....

「どうして僕らも一緒に勉強会をしたいと思ったの?」

 そう、陽華が『今回は4人で勉強会したいです!』と言い出したのだ。まぁ、俺と俊介の方では不満は無いのだが

「勉強やだ〜。夏休みは長いんだから宿題なんてすぐ終わるよ〜!」

 ただをこねるやつが1名いる。

「そう言って美結は宿題を後回しにするから終わらないんだよ。」

「うぐっ......」

 美結は夏休み終盤になると宿題を映させろと俺と俊佑に言い寄ってくる。

「そこまで言うなら今年はもう宿題見せてやんねぇぞ。」

「なっ!?鬼!悪魔!鬼畜野郎!」

「さすがに酷くね!?てか、今日やれば済む話じゃん!」

「今回は明の言う通りだね。」

「満場一致みたいなので早速始めていきましょう!」

「むぅ。せっかく4人で集まるって聞いたから来たのに騙されたわ。」

 満場一致じゃないぞ、これ。

「気にしたら負けです♪」

 ゴリ押した!?しかも俺の心読んでません!?


「何から始めましょうか?」

「俺は残りは英語だけだからそれをやる。」

「もうそんなに終わってるんですか!?」

「さすがだね。」

「あっきー、映させて~。」

「やだ。」

「なんでそんなに反応薄いんですか!?」

「えっなんでって?」

 俺なんか変なこと言ったっけ?

「確かに明の変さに慣れない人が知ったら驚くのも無理ないか。」

「私も初めて聞いた時は疑ったもん!」

「何気にディスられてる?」

「先輩、それはさすがの私でも引きますよ。」

「酷くね!?」

 陽華は信じられないものを見るような目で俺を見ている。

「まっ、あっきーと付き合うならこんぐらいは慣れないとね。」

「こういうのに慣れたら大変になりそうです。」

「明は昔から変わってるからね。」

「昔っつっても中学ん時からだろ!」

「細かいことは気にしないの。」

 いつも通り笑い合う俺たち。ほんとに美結の宿題は終わるのだろうか?

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