第2話 驚愕!!
かの、アインシュタインは言った。
『常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない』…と。
唐突にどうした? と、私の頭を心配してくれている方もいらっしゃるかも知れないが、私は至って正常である。
我々、大衆には理解の及ばない世界が存在する。
これは、会長との会食において明らかになった、資本主義社会の深淵を追ったドキュメンタリーである。
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会長がお越しになった日…PM6:30
辺りは夜の帳が下り始め、否応無く秋の夜長を感じさせてくれる。
秋といえば、食欲、読書が代名詞ではあるが、今晩は食欲に特化する覚悟を決めていた。
これまでのエスコートは我ながら完璧だった。
会長が何を言っても大丈夫な様に準備した、プランA〜X。 いわば、最強の武器を手に、ラスボスに臨むが如く周到に張り巡らせた計画!
その中の『福岡は久しぶりだから、街を適当に走ってから営業所に向かってくれたまへ』がハマった。–––プランS発動!!
––– 説明しよう! プランSとは…
福岡空港14時着、そこから磨き抜かれたプリウスで天神(繁華街)を横切り、『PayPayドーム、サー!!』からの、海岸線を走り営業所へ!
ここでの所要時間実に2時間。
営業所に到着後、さりげなくお出しするのは…
和菓子の老舗…
ふふふ… 福岡は『通りもん』だけではないのだよ! 恐ろしく美味しい銘菓が沢山あるのだよ♪
※鈴懸さんは、オンラインショップもあるので気になる方はチェック!!
それに合わせるは、丸みのある福岡特産の日本茶『
おほん、つい熱くなってしまった様だ。
話を戻そう。
このおもてなしには会長も喜んでくれた様で、その後の営業所見学は上機嫌であった。
ここに、床をピカピカにワックス掛けも行っていた事も述べておこう。
そして計画は滞り無く進み、17時半には某四つ星ホテルに送り届けると、営業所のメンバーと合流し会食の場に移動したのだった。
最終ステージ!『高級料亭』
ここには酒のデバフがある事も知っている。
だから準備はしていた……最強の盾こと『ヘパリーゼ』!!
ここに、伝説は始まった……
結論からいうと、戸愚呂もビックリ200%の出来だったといえよう。
会長の話は実に上手く、自然体で接する事が出来た事も大きいが、何より料理の旨さが喜んで貰えた大きな要因だった。
この時期(11月〜12月)に福岡にお越しの際は、是非アラ(クエ)を食べてみてほしい。白身魚において私は
刺身でよし、焼いてよし、煮てよしと、一切の隙が無い点はチート性能と言っていい。
そして、強烈だったのはアラのしゃぶしゃぶ……
なんと、土鍋の深くに沈むはアラのアラ。
そして、旨味の溶け出した透明感のあるスープに浮かんでいるのは国産松茸の山盛りスライス。
もうね、主役の共演、いや、狂宴?
『やっちまったなぁ〜!』 いや、一旦もちつこう。
このままでは食レポ小説になってしまう!冒頭の伏線回収せねばなるまいて。
そう、衝撃は食事のみならず会長の話でもあったのだ。
・episode1
会長はある日、趣味の釣りを楽しんでいたらしい。
そこに見慣れない番号からの着信が。
『初めまして、アベです』相手はそう語ったらしい。
運悪く、その時アタリが来てしまった。
「何処のアベさんですか?」と、会長は質問すると、『首相をさせて頂いてます』との事。
ここ迄で、十分信じられない話であるが、更なる衝撃が待っていた。会長はこう言ったらしい。
『今、手が離せないんで!また、後ほど…』
と……
わかる。釣竿から手が離せないんですね?
でも、解せぬ! 大いに解せぬ!!
・episodes2
ある日、会長の弟が言いました。
「イルカ可愛いなぁ」
さて、ここで問題です。
この言葉に会長は何と答えたでしょう…?
正解は「飼えばいいじゃん」
……常軌を逸していますね?冗談デスヨネ?
その後、会長の弟は庭に巨大プールを作り、二頭のイルカを飼い始めたそうな。
狂気の沙汰も金次第、いや違うか?!
この世には、到底考えられない事もあるものです。
めでたし、めでたし……
如何だったでしょうか?
現実は小説より奇なり。それを身をもって知る事となった1日でありました。
これにて『会長編』は閉幕させて頂きます。
また、面白いエピソードがあれば更新する予定です!
またのご来店、心よりお待ちしております♪
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