第15話 灰髪の太郎
「ええと…………。お名前、聞いても……良い、ですか?」
ミーヤ・ウラノメリス。
そう名乗った
「フフ、美夜?一体どう」
「ミーヤ。この娘のお名前はミーヤよ、間違え無いで! 後、ここの線から1ミリでもコッチに寄って来たら、その瞬間に顔面ブッ飛ばだからね!!!」
「もぉ、アリスちゃん! すみません、アリスちゃんは人見知りが激しくて………」
(シャ─────────!)
その様は毛を逆立てる赤猫の如く、微少女は
やれやれ♪ どうやら俺の妹は、久々と会した
「あ、あの。
「み、美夜………?」
「だから! ミ、ー、ヤ!!!」
「………………」
絶句、衝撃、困惑、哀愁……………、グゥの音も出ずとは当に現状。
否、何十、何百倍とも耐え難い………………。
「………すまない。其方が、私の知人に瓜二つなものでな。ところで其方には、姉が居るのではない、か?」
「!?」
驚き、否。困惑だろうか?
「え、えぇ。確かに私には姉が居ましたけど………、姉は四年前に死にました」
「………そ、そうか。すまない」
ニコニコと、いと美しき微笑の陰に垣間見えた深い哀しみ………。
『姉は死んだ』
「いえ………。あ! お菓子どうですか? このクッキー美味しいんですよ♪」
「………すまない」
(姉ね様♪ 姉ね様? 姉ね様♡)
嘗てさも当然と俺の腕の中にあった、あの笑顔。
俺が守るべき、否。護らねばならなかった
「て言うか、アンタ名前!」
「あ!」
「ハワワ………」
「あぁ、そうだったな………。俺の名前は、
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