第12話 白き証明


「オイ、そこの少女。そもそも、その辻揉みとは一体なんだ」


「び、しょ!!!? な、何よ、惚けようとしても、む、無駄なんだからね!

 アンタがあの街で、子供からお姉さんまで手当たり次第に女の子のπを揉みまくっていたのはバレバレのバレンシアオレンジよ!

 そして彼処に居るリリアのπも、昨日ソイツを誘き寄せる為、尊い犠牲と揉まれたわ………」

「アワワワワ、も、揉まれてませ〜ん!」



 遠くの方で、微妙に小さな叫び声がした。



「さぁ先生、もう一度聞くわ。どうしてこんなが、そんな女装かっこうで此処に居るのかしら!」

「………ク、ハハハハハハ♪ フレアリス。コイツは確かに、件の辻揉みだ。お前様の言う通りな」


(ウッソマジで〜!? えっ!?何、じゃぁあの娘、なの!!? キャ〜〜〜〜♡)



「フフ、逸るな少女ガキども。

 コイツは確かに変態かも知れん、イヤ変態だ!


「オイ!貴さ」


 だがしかし、此処は天下に名高き『聖女の楽園リトルガーデン』。如何な事情があろうとも、唯一絶対の鉄掟てつじょうは決して揺らぎなどしない! そう、男子禁制という名のな♪」


(キャ〜〜〜〜〜♡)



 再び上がる黄色い悲鳴………。

 バサリと捲られたスカートの裾が空を逆巻き、白き下着パンツが大衆の面前にて日の目を見る。




「き、貴様あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「クフフフフ♪ 良いではないか、良いではないか。なにせ此処は、男子。なのだから」

「斬り捨てる。今この場で貴様の素っ首、叩き落として殺る!!!」

「クフフフフフフフフフ♪」




 後に聞いた話だが、この外海の地において。

 人これを、『パンチラ』と言う………のだそうだ。


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