幕間 ある女の記憶

『連莉!』


『れーんり!』


『れんり~』


『連莉! 宿題写させて!』


『れんりぃ、おなか減ったぁ~』


『連莉は好きな人とかいないの~?』


『連莉、私、魔法少女になれるんだって』


『れんり~! 魔法全然使えない~!』


『れんりれんりれんり! 飛べた! 飛べたよ!』


『ねえちょっと聞いてよ連莉! 魔法少女の学校なのに普通の勉強もあんの!』


『連莉、私、プロになれるって!』


『連莉がオペレーター!? たっのもしぃ~!』


『連莉、状況は?』


『連莉ごめん、ちょっと持ち場外れる! 謝っといて!』


『連莉はどう思う?』


『連莉、ヴィランは?』


『連莉聞こえる!?』


『連莉、私ね、子供が生まれるんだって』


『連莉、柚希! 可愛いでしょ!』


『柚希が立ったの! 歩けるようになったの!』


『柚希が喋った!』


『柚希に会えてなくてさ』


『柚希がさぁ』


『柚希にね』


『柚希』


『柚希』


『柚希』


『柚希』


『柚希』




『柚希をよろしくお願いします』





















 なんだ、そこに居たのか。



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