大日本帝国のエロティシズム
はじめに、私は、エロティシズムというのは、全ての生命の根源であり、同時に、様々な活動の根源であると思っている。
そんなエロティシズムが無い国というのは、多くの国民が薄く引き伸ばされた絶望を、社会生活、日常生活の中で感じるのだ。
…察しのいい読者は勘づいていると思うが、現在の日本、つまりは、日本国憲法下の日本は、その「薄く引き伸ばされた絶望」を、存分に含んだ国であると思っている。私の場合は偽善に対しての絶望であるが、多分、それは人それぞれ違うのである。
なぜエロティシズムをこの国で感じることができないか。それは、民主主義であるからだ。
大日本帝国では、その「絶望」が無かったわけではない。長い間戦争をしていた訳だし、(私のようではない)いわゆる普通の人は、「絶望」を感じていたであろう。
それでは、大日本帝国のエロティシズムとは何なのか。それは、天皇である。
極寒の夜、道に迷い、空を見る。すると、1つの星が輝いている。北極星である。その迷い人は、北極星に向かい歩み出すであろう…。
天皇とは、北極星でなければならない。そうでなければ、日本という国としてのエロティシズムが無くなってしまうからだ。結果として、北極星は無くなり、日本の国としてのエロティシズムは消えた。国民は、「絶望」を感じる羽目になった。
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