偽善憲法

中下

日本国憲法とは

日本国憲法!小学校の、道徳科で習うような言葉、文言を敷き詰めたその憲法。我が国、日本の憲法である。戦後、「アメリカの」GHQの手によって作られた「日本の」憲法である。

まず、この時点で、私は違和感を覚える。何故、日本の事を日本だけで決めさせてくれないのだろうか?そりゃあ、勿論理解は出来るさ。当時にしてみれば、ついこの間まで戦争をしてた国に、全部その国を任せていたら、いつかは復讐できるよう、巧妙な罠を張るに違いないと思ってしまうことぐらい、理解できる。だから、

日本政府の新(簡易)憲法作成→GHQの少しの手直し→占領の集結と同時に新たな憲法の制定

この流れならまだ分かるのだ。しかし、どういう訳か、3つ目のステップが、憲法制定から2つの時代を越してきたというのに取られていない。

こんな説がある。

「日本国憲法は、現在の日本に合っている為、改憲したり、新しく自主憲法を制定する必要はない」

私は、この「合っている」という部分に異を唱える。日本人は、どういう訳か、「合っている」と言わないと駄目だという強迫観念に囚われている気がするのだ。さながら、第三帝国のヒトラー総統のように、憲法を崇めなければならないと、日本的に言うのであれば、

「世間が(あるいは世界が)平和憲法を素晴らしいと思っているから、自分もそう思わなければならない」

という、中々にニヒリズムの効いた強迫観念を、日常において思い込んでいるのではないだろうか。

神をみすみす辞めた「象徴天皇制」やら、軽薄な「自由」やら、表情だけの「多様性」やら、これらは全ての偽善の根源は、憲法である。

日本国憲法は、偽善で出来ている。

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